予約しておいた竹内まりやの新譜CD「静かな伝説」が発売されて、受け取りにまほろ市内CDショップへ出かける。公式発売は7月23日だったんだけれど、休みの都合で一日遅れになってしまった。
アルバム表紙には、サラブレッドの手綱を弾いているご本人の横を向いた上半身の姿の写真。背景は薄いブルー、それは空なのだろうと思ったけれど、プレゼントポスターを開くと全体の背景が映ったショットが使われていて、砂丘の上で撮られたものとわかる。背後には砂丘の地平線と日本海?とおぼしき水平線も映っている。どうもこの砂丘は島根の隣の鳥取砂丘ではないか、と思ったりする。いずれにしても動物と一緒に映ったアルバムジャケットは初めてで、すこし意表をつかれた感じがした。
まだ、昼間の暑さが残る夕暮れの町並みを歩きながら、すこしひと休みしてこのアルバムを開いてみようと、「The CAFE」に向かう。このカフェは、5月19日にオープンしたばかり、床の全面がオーク材のフローリング、室内カウンター壁の一面の赤煉瓦ブロックが目に飛び込んでくる印象的な空間。テーブル席の背後には、昭和30年代の町田の光景を映したモノクロ写真のパネルが何点か飾られていている。ここの前身は1958年に誕生した「喫茶の殿堂プリンス」だ。当時は小田急線踏切のちかくにあったらしい。1980年頃の駅前再開発の際にこのビルに移転したようで、大学時代には目にしてよく前を通っていたけれど入ったことはなかった。というのも、店内が観葉植物やら西洋骨董品やらで埋め尽くされていた不思議な“悪趣味”一歩手前のような異空間だったから。なにしろ喫茶の“殿堂”である、最近は「まほろ駅前多田便利軒」にでてくる喫茶店のモデルになったりして、地元ではちょっとした有名店だったらしい。あたらしい店舗はそれと打って変わったモダンでありながらシンプルで力強く、以前の店舗「喫茶プリンス」にリスペクトを示しつつ、落ち着ける空間に変身していた。
カウンターと反対側のテーブル席に腰をおろして、アルバムを開いてみる。タイトルの「静かな伝説」は、4月からフジテレビ系で始まった、毎回一人のゲストを招いてリリー・フランキーが聴き手を務めるトーク番組の書き下ろしテーマ曲。その歌詞を目にすると、なんだか以前2000年からNHKで放送されたドキュメンタリー「プロジェクトX」で、中島みゆきが歌って大ヒットした「地上の星」を連想してしまう内容だ。ただし、曲調はゆったりとして力み過ぎずいい感じがする。むしろこの曲の話題は、竹内まりや自身の発案で実現したという、桑田佳祐&原由子の参加。曲のエンデイングでラララ~と山下達郎&まりや夫妻とハモッてる、たしか同世代だよね、この二組は。
二曲目、なつかしいご本人1979年デビュー曲の「戻っておいで・私の時間」(2011年バージョン)。服部克久編曲でストリングス、ブラスセクションとコーラスが入り、なかなかゴージャスで軽快な仕上がり。50代後半になってもさわやかな歌声、若いころよりもむしろすこし甘ったるい感じを出しているのはご愛嬌、としよう。日本語と英語が交互に混じったアイデアが輝いていた作詞の安井かずみと作曲の加藤和彦の才能あるお二人は、若くしてもう、いない。あれから35年の時の流れを確実に感じさせる。
三曲目は、ビートルズのカバー「Tell Me Why」(どのアルバムからだろう?)、杉真理バンドのバックで60年代風にロックン・ロールしてる。
過ぎた時間は戻ってこないが、記憶の連鎖の中でそれぞれの人生は様々に織りなされる。だだ、いまを生きていくだけだ。
町田 “The CAFE“にて、 特製水出しコーヒー ¥842。特製ボトル、木製トレー付き。 (7.25書出し、7.26初校、8.1改定)
アルバム表紙には、サラブレッドの手綱を弾いているご本人の横を向いた上半身の姿の写真。背景は薄いブルー、それは空なのだろうと思ったけれど、プレゼントポスターを開くと全体の背景が映ったショットが使われていて、砂丘の上で撮られたものとわかる。背後には砂丘の地平線と日本海?とおぼしき水平線も映っている。どうもこの砂丘は島根の隣の鳥取砂丘ではないか、と思ったりする。いずれにしても動物と一緒に映ったアルバムジャケットは初めてで、すこし意表をつかれた感じがした。
まだ、昼間の暑さが残る夕暮れの町並みを歩きながら、すこしひと休みしてこのアルバムを開いてみようと、「The CAFE」に向かう。このカフェは、5月19日にオープンしたばかり、床の全面がオーク材のフローリング、室内カウンター壁の一面の赤煉瓦ブロックが目に飛び込んでくる印象的な空間。テーブル席の背後には、昭和30年代の町田の光景を映したモノクロ写真のパネルが何点か飾られていている。ここの前身は1958年に誕生した「喫茶の殿堂プリンス」だ。当時は小田急線踏切のちかくにあったらしい。1980年頃の駅前再開発の際にこのビルに移転したようで、大学時代には目にしてよく前を通っていたけれど入ったことはなかった。というのも、店内が観葉植物やら西洋骨董品やらで埋め尽くされていた不思議な“悪趣味”一歩手前のような異空間だったから。なにしろ喫茶の“殿堂”である、最近は「まほろ駅前多田便利軒」にでてくる喫茶店のモデルになったりして、地元ではちょっとした有名店だったらしい。あたらしい店舗はそれと打って変わったモダンでありながらシンプルで力強く、以前の店舗「喫茶プリンス」にリスペクトを示しつつ、落ち着ける空間に変身していた。
カウンターと反対側のテーブル席に腰をおろして、アルバムを開いてみる。タイトルの「静かな伝説」は、4月からフジテレビ系で始まった、毎回一人のゲストを招いてリリー・フランキーが聴き手を務めるトーク番組の書き下ろしテーマ曲。その歌詞を目にすると、なんだか以前2000年からNHKで放送されたドキュメンタリー「プロジェクトX」で、中島みゆきが歌って大ヒットした「地上の星」を連想してしまう内容だ。ただし、曲調はゆったりとして力み過ぎずいい感じがする。むしろこの曲の話題は、竹内まりや自身の発案で実現したという、桑田佳祐&原由子の参加。曲のエンデイングでラララ~と山下達郎&まりや夫妻とハモッてる、たしか同世代だよね、この二組は。
二曲目、なつかしいご本人1979年デビュー曲の「戻っておいで・私の時間」(2011年バージョン)。服部克久編曲でストリングス、ブラスセクションとコーラスが入り、なかなかゴージャスで軽快な仕上がり。50代後半になってもさわやかな歌声、若いころよりもむしろすこし甘ったるい感じを出しているのはご愛嬌、としよう。日本語と英語が交互に混じったアイデアが輝いていた作詞の安井かずみと作曲の加藤和彦の才能あるお二人は、若くしてもう、いない。あれから35年の時の流れを確実に感じさせる。
三曲目は、ビートルズのカバー「Tell Me Why」(どのアルバムからだろう?)、杉真理バンドのバックで60年代風にロックン・ロールしてる。
過ぎた時間は戻ってこないが、記憶の連鎖の中でそれぞれの人生は様々に織りなされる。だだ、いまを生きていくだけだ。
町田 “The CAFE“にて、 特製水出しコーヒー ¥842。特製ボトル、木製トレー付き。 (7.25書出し、7.26初校、8.1改定)