もう、50年以上前のことになります。
mcnjが、四日市に赴任して間もない頃のことです。
四日市に美味い、お好み焼きを食わせると言って、評判になった店がありました。
確かに美味いお好み焼きでした。
客の目の前で、焼いてくれるのですが、客には、絶対に触らせないで、主人自ら焼いて切ってくれました。
ソースは、客の好みで食べさせていました。
主人と二人っきりになった時に教えてもらったのですが、秘密は、使っている鉄板だと言っておりました。
これだけ厚い鉄板を使っているお好み焼き屋は、そうざらには無いと言って、自慢していました。
この鉄板一枚持って、全国を周っていれば、どこででも、食っていけると言っておりました。
なぜ、こんな昔のことを、思い出したかといいますと、韓国で食べていた時の、パジョンを思い出したからです。
日本で言えば、屋台ですが、韓国語では、幌張り馬車(ポジャンマチャ)で食べていた鉄板焼きが、物凄く美味かったからです。
パ:ネギ
ジョン:薄く伸ばして焼いたもの。
恐らく、分厚い鉄板の保温力で、均一な加熱が保たれるせいでしょう。
自分の使う鉄板の特性を覚えてしまうと、材料の焼ける音や、色、匂いで、焼け具合が、把握できてしまうのでしょう。
こんなことを思い出していたら、急に、パジョンが食べたくなりました。
フライパンで作って見ることにしました。
材料は、細長ネギ、薄力粉、牡蠣、卵(全卵)、水だけです。
薄力粉を水で解いて、卵、すりつぶした牡蠣をいれて、よくまぜあわせます。
油をひいて加熱したフライパンに、薄く伸ばして、この上に、細長ネギを切って並べます。
暫く熱してから、残りの材料を、均一にかぶせます。
裏面に、焼き色が付いたら、ひっくり返して、蓋をして内部まで火をとおします。
これで出来上がりです。
もう1枚は、もっと、焼き色を濃くして見ました。
ハサミで切ってもりつけます。
タレは、ソース、醬油、酢醬油などで、適当に。