SWISS MADE のスモールセコンド調整しました
SWISS MADE の”UniversWatch"です。
1970年代でしょうか、SWISS MADE の手巻きスモールセコンドです。
テンプが止まってしまいます。よく見ると、ガンギ車の先端にわずかに錆が出ていました。分解してベンジンに浸け、ヤスリで削り落とす必要があるのですが、錆の出方がわずかなのでシリコンスプレーを差してみることにしました。
テンプは少し勢いが出て動き出したように見えたのですが、暫くするとまた止まってしまいました。シリコンスプレーは、溶剤はすぐに飛んでしまって、摩擦抵抗を減少させる粉末状の滑り粉が残ります。これを改めて洗浄剤で洗い流すと、動き出しました。
錆とグリスの固化の両方が原因だったのかもしれません。分解してベンジンで洗浄すれば、一発で復活したかもしれません。面倒こいて、手抜きしました。でもまあ動き出したので、OKでしょう。
しかし平置きだと元気なのに、縦置きにするとテンプの振れは緩慢になって来ます。天真の摩滅があるのでしょう。ヒゲゼンマイも弱っているのかもしれません。こうなると天真、ヒゲゼンマイを交換するしかありません。交換部品は無いと思うので、完全な修理は難しい状況ですね。荒療治で、テンプの受板を少し押さえつけて曲げる・・・のもありかもしれませんが・・・
その荒療治をした”WALTHAM"懐中時計は、持ち歩いても順調に動いてます。
左が”WALTHAM"、右は中国製?のクォーツです。
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