ニコンED/AF70-300㎜ズームレンズの分解
ニコン・ズームレンズの修理を依頼されました。ズーミングリングがレンズと連動しなくなっていました。メーカからは、部品がないので修理できないと言われたレンズです。
ズーミングリングのゴムベルトを外して、リングと鏡筒を接続しているシーリングされていたプラスネジ3本を外して、分解しました。
湾曲しているプレートは、レンズとボディーの回路を接続している電気接点で、絞りの情報をレンズに伝えます。左のグレーの歯車は、オートフォーカスのリングを回すシャフトに接続しています。
分解したリングと鏡筒
レンズをズームさせるレバーと接続するズームリングのプラスチックの突起が、欠けていました。ズームの範囲を超えて無理にリングを回したためと思われます。
修理は、突起の欠けた面をヤスリで削って平らにし、L字型の金具にネジ穴を開けてビス止めすることにします。
少し厚めの金属プレートに、ネジ穴を開けなければなりません。金属に穴を開ける電動のボール盤が無いので、手間がかかりそうです。
ミニボール盤は、腐食している小さなネジや、ネジ山が削れてしまってドライバーでは回らなくなったネジを削り出すのに欲しい機具です。入手することを、検討中。
レンズの修理は、同じレンズのジャンクを手に入れて、突起の付いているズームリングを交換して無事納品しました。
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