SONY α7にライカエルマー5㎝f3.5
沈胴タイプのL39マウント、ライカエルマー5㎝f3.5です。沈胴タイプの超オールドレンズとフルサイズデジタルカメラの取り合わせです。α7はミラーレスなので、実像ではありませんが、フランジバックの短いレンジファインダータイプレンズの映像が直接目で確かめられます。
このエルマー5㎝f3.5は、バルナックタイプライカの標準レンズで、その映りが秀逸で、それでライカが有名なカメラになりました。焦点距離が”㎝”表示のものは、最初に生産されたバージョンです。作られてから80年位たっている?戦前のものと思われます。
後ろから光を当てて、カビはほとんど見られませんが曇りが出ています。この当時のレンズは、コーティンはされていません。このクモリのせいで、発色の鮮やかさに欠けるハレっぽい写りになっています。
右のレンズはズマリットのコピー、ロシアンレンズのジュピター3、50㎜F1.5です。これもマウントはL39のねじ込みタイプで、エルマーと同じです。
久しぶりのスナップ、エルマーで街撮りです。
もともとカラーレンズではないので、発色は鮮やかさには欠けます。(左の写真)それが逆に、シットリして落ち着いた映りになるのですが。参考までに右は、iPhone8plusで撮った写真です。色といいコントラストといい、鮮やかさがちがいますね。
土手に咲いていた、ヒガンバナとオミナエシ(女郎花)です。曇天での撮影なので、立体感はありません。f5.6位で撮ってます。レンズのクモリやコーティングの無いせい(ハレっぽい)もありますが、コントラストは悪いですね。解放f3.5で撮ると、被写界深度が浅くなってもう少し立体感が出たかもしれません。逆に絞り込むとシャープさは増すと思います。撮り比べてみればよかったですね。
左、地元福祉会館のカフェの「焼きたてパン」のぼり旗。いつもここでコーヒーを飲みながら、読書してます。
右、地元図書館角の公衆電話ボックスです。今時珍しいですね。こんなところに、電話ボックスあったんだ。スナップしてると、あらためて色々なものが見つかって楽しいです。この斜め向かいに、福祉会館のカフェがあります。
お寺の裏の石段わきに咲いている、ヒガンバナ。花の時期は過ぎていて、少ししおれて来ています。
地元お豆腐屋さんの生け垣に咲いている、八重のムクゲです。八重は珍しいですね。夏の花で、これも時期は過ぎています。
MANEYAMA文具店さん、竹村酒店さん、肉のよしだ屋さん、地元商店街はシャッター通りです。だいぶん以前は、店を開けていたのですが。客は皆、スーパーに取られてしまいました。
八坂神社と呉服屋さんです。呉服屋さんは、「田丸屋」さんと云って、屋号を店の名前にしています。明治以前は家には屋号がついていて、庶民には名字が無かったので、住所として扱われていました。どこそこ村の何とか屋など、そこのたれ兵衛とか。地元は江戸時代からの宿場町なので、古くから続いている店が残っています。
お蕎麦屋さんの「常陸屋」さん。ここも屋号がお店の名前になってます。もともとは「絹屋」絹糸を扱っていたそうです。
お人形(ひな人形や五月人形)のお店「油市(あぶいち)」さん、ここも元は油の商いをしていたそうです。
こんな感じで、エルマーの試し撮りをしてみました。
レンズのクモリもありますが結局、現代のレンズとは比ぶべくもない映り・・・それだけ今は特にコーティング技術が進歩しているのでしょう。発色やコントラストは、全くかないません。ただし歪や分解能は現在のレンズにも引けを取らない程、素晴らしいものがあります。さすがライカのエルマーです。レンズ構成は、テッサータイプの3群4枚とシンプルです。
晴れた日の午前中の光では、もっと良い写真が撮れたでしょう。
今回改めて、レンジファインダータイプの50mmレンズで撮ったのですが、まぁひどい写真でしたね。私の腕がw… まず、50mmのレンズは最近ほとんど使っていなかったので、撮り方を忘れている。スナップは、広角の28mmか35mmで撮ることが多いので。しかもレンジファインダータイプのレンズは、最短距離が0.9mなので近寄ることができなくて、フレーミングが難しい。そもそも35mmカメラで50mm標準レンズは、使い方が難しいと言われています。
でもカルティエ・ブレッソンなどの初期のスナップは、みな50mmのレンズで撮られています。まぁブレッソンとは、比ぶべくもないのですがw… この際、オールドレンズでのスナップに挑戦してみるのも刺激にはなるな。
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