セイコー5アクタス自動巻きの風防サファイアガラスの研磨
セイコー5アクタス、サファイアガラスの風防が傷だらけです。時計は不動です。風防ガラスを外します。
秒針と分針が接触して不動の状態でした。分針が緩んでいたのが原因でした。秒針、分針を一旦抜き取って、改めてはめ込みました。大丈夫そう、動き出しました。
ご覧の通り、風防は傷だらけです。かなり深い傷もあります。
初めに左の仕上げ砥で研磨し、深い傷を除いて浅い傷を取ってから、右の極仕上げ砥で鏡面に仕上げます。普通の刃物用仕上げ砥では、ガラスの表面にうすい曇りが出てしまいますので。さらに仕上げに、ツメの艶出し用ヤスリをかけます。
深い傷は残っていますが、かなりきれいになりました。ガラスはけっこう厚いのですが、深い傷まで取り除くには、相当削らなければなりません。ガラスが薄くなって強度が落ちてしまうので、この位にしておきます。
ガラスを鏡面仕上げにするには、レンズの研磨剤、酸化セリウム(酸化第二鉄、ベンガラ)を使うのですが、ちょっと手荒ですが私は刃物の「極仕上げ砥」を使ってみました。
見違えるように、きれいになりました。
これほど傷だらけなら風防その物を交換して付け替えるのですが、研磨してどの程度になるのか試してみた次第です。丸い風防ガラスは、手に入り易いです。
研磨してこのくらい修復できるなら、以前に紹介したオメガのスクエアーの風防ガラスも磨いてみようかな。四角いデザインの風防は、同じ規格のものは、なかなか手に入らないので。
この時計、不動ということだったので、文字盤だけを使うつもりで手に入れました。所有しているセイコー5の文字盤が塗装が剥がれて酷い状況だったので、この時計の文字盤と付け替えるつもりで。
例によって状態を調べたら、修復できそうなので修理した次第です。これでまた時計が増えてしまった。文字盤の塗装が剥がれてしまったセイコー5用のものを、また捜さなければならないな。
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私はプラ風防の研磨しかできませんが(笑)、
綺麗になるとテンションが上がりますよね!
強引ですが、結果的には刃物用の仕上げ砥で研いだのが効きました。
でも、厚いガラス風防にしか適用できませんね。
サファイアガラスの風防を手に入れて、交換した方が手っ取り早くてきれいに仕上がりますね。