グッドぐんま 2

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採卵の季節

2009年05月12日 20時09分28秒 | 
この時期は、コイ科魚の産卵の季節。
水産試験場でも、コイやフナなどの採卵で担当者は大忙し。

水産試験場で採卵を行っているコイ科魚は、コイ、キンブナ、ギンブナ、ホンモロコなどです。
これらの魚は、水草などに卵を産みつける性質があるので、ポリエチレン製シートをコンブのような形状に加工した人工水草(人工魚巣)を産卵基材として使います。

水しぶきを立てて産卵するコイ


親魚を澄水の池に移し、水面に人工水草を浮かばせておくと、夜から早朝にかけて卵を産みます。
コイは体が大きいので、産卵シーンも迫力満点です。

ギンブナ


ギンブナは面白いことに、オスがほとんど存在しません。特に関東以北ではメスばかり。
メスしかいなくて、どうして増えることができるのかと言うと、他魚種のオスに協力?してもらっています。
ギンブナの卵は他魚種の精子の刺激で発生を開始するのです。

採卵をするときには、キンギョのオスを使います。

生まれた稚魚はギンブナとキンギョのハーフにはならず、すべて母親と全く同じギンブナになります。
不思議な魚です。

ギンブナの卵


ホンモロコ
ホンモロコは琵琶湖特産種の小魚で、コイ科魚の中では、特に美味しい魚と言われています。



人工水草を池に入れるとあっという間に親魚が集まって、産卵を始めます。



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ニワゼキショウ


ニワゼキショウは北アメリカ原産の帰化植物。“雑草”の中では、抜群の美人さんです



クビキリギス

一見、ショウリョウバッタと見間違えそうな体型ですが、キリギリスの仲間。
成虫で越冬します。