早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

ワインの表現

2018-06-06 | 食・ワイン
ワインの勉強を始めた10年くらい前に、Winaromaというものを購入しました。
ワインの香りを構成している・・つまりワインの香り、味の表現に出てくるような「花」「果物」「木の実」の香料をセットにしたものです。当時の価格で2,3万した覚えがあります、ホント道楽価格すね。

元を取れるほど役に立ったかは?ですが、バナナとかパイナップルの香りはわかっても、西洋サンザシとかシベット(ジャコウネコの生殖腺分泌物を牛の角につめて作られるもの)とか言われてもさっぱり想像がつきませんでしたので、雑学的に役に立った気がします。

このセットの中には「ブショネ」と言われる劣化したワインの特徴となる香りも含まれています。例えばソムリエがワインの香りを嗅いだ時にその香りに気づけば劣化したものをお客様に出すことはないのですね。例えば、タール、硫黄、酢といったものです。但し、タールは長熟のワインや若いカベルネソーヴィニヨンからも感じられることがあるので一概にブショネとは言えないところは難しいです。

そんなマイナスイメージの香りだけどブショネではないものの一つが重油香。リースリングの特徴となる重油香、私のワインの師匠はいつも重油香の説明の時にビーチボールを出してきますが、そんなビニールっぽい感じです。寒いエリアのリースリングで出やすい香りなのですが、この重油香が臭くて昔はリースリングがあまり好きではありませんでした。が、地球温暖化のせいか?最近飲むリースリングではあまり重油香に出会わなくなりました。

ニュージーランドのソーヴィニヨンブランのトロピカル(パイナップルなど)の香り、ボルドーのカベルネソーヴィニヨンのピーマン香、ボジョレーヌーヴォーのキャンディ香など、初心者でも割とわかりやすい香りなのでワインを飲むときは気にしてみると楽しいです。

この香料セット、時間がたちすぎて全部ブショネかと思いましたが、まだまだいい香りを残していました。久しぶりに復習してみようかな、と思っています。