早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

訪日観光客数が3000万を突破

2018-12-20 | 時事ネタ
先日、訪日観光客の数が3000万人を突破した、というニュースが流れました。数年前に2000万人突破とニュースになっていたころ、自分自身が訪日旅行者に関する業務に携わっていて、その勢いを実感していました。しかし、当然の流れとは思いながらも、あっという間に3000万人を突破したことに驚いているところです。ここ数年、観光地に行くと本当に外国人が多くなったなあ、と思います。というか、日本人、どこへ行ったのか、と思うくらい。特に、平日に観光地をうろうろすると日本人が少ない分、外国人が目立ちます。特に、銀座・新宿、京都・奈良は激しいです。

さて、この増え続ける観光客を日本は受け入れていけるのか、という話題になるのですが、とにかく宿泊施設が足りない&高騰している(というか、これまで安く泊まれていた季節でさえも高騰)という印象はあります。そして、とても多くなった印象だけがあるのですが、この3000万人というのが諸外国へ行く旅行者と比べてどうなのか、気になったので計算してみました。

まず、外国からの訪問者の多い順に、人口に対する訪問者の割合をみると・・
1.フランス 1.35倍
2.スペイン 1.77倍
3.米国 0.24倍
4.中国 0.04倍
5.イタリア 0.97倍
    中略
12.日本 0.23倍
観光大国であるフランスやスペインの数と比べると、日本はまだまだ少ない感じがします。(ちなみに、訪問者なので観光客とは限りません)それじゃあ、国の面積に対して訪問者が多いんじゃないか、という仮説のもとに、国の面積を訪問者で割ってみました(単位は1000ha)。
1.フランス 631.7
2.スペイン 618.6
3.米国 12958.7
4.中国 15744.0
5.イタリア 517.3
   中略
12.日本 1317.4
これが何の意味があるのか、と言われるとそれまでですが、 単純に「日本列島に一年間の来日客が散らばった時に1人が専有できる面積」というイメージです。この数字を見るとフランスやスペインよりも余裕があります。日本は島が多く意外と面積は広いというのもありますが、こうなると、我々がフランスやスペインに行く方が、よっぽど現地の皆様をお騒がせしているのかもしれないなあと思ってしまいます。
最近、フランスに行くときもパリには立ち寄らず、アルザスやボルドーなどの地方に直接行くことが多くなりました。日本も東京や京都・奈良の一極集中が地方に分散される頃にはこなれてくるのかもしれません。



【参考】計算にあたっては、以下のサイトの数字を参考にさせていただきました。
●世界各国・地域への外国人訪問者数ランキング
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_statistics.html
●2017-2018『世界196カ国の人口』ランキング一覧表《総人口73億人》
https://yattoke.com/2017/10/26/population-world/
●世界の国土面積 国別ランキング・推移
https://www.globalnote.jp/post-1704.html