大阪水曜ほっと集談会一世です。
おはようございます。
レースのカーテン越しから眩い光が射し込みます。
朝からカーペンターズの優しい調べに心癒やされています。
兄妹の奏でる絶妙なハーモニーが好きで中学生の頃からよく聴いていました。
特にカレン・カーペンターの透き通る歌声は、今も色褪せることなく私たちの心を捉えるのです。
そんな彼女が拒食症で苦しまれていたことを知ったのはずいぶん大人になってからでした。
心の病とは何なのでしょうか?
ここからは、私の勝手な想像です。
早すぎた音楽家としての成功は彼女を解放したのではなく逆に追い詰めてしまった。
生き急いだように32歳の若さで他界されたことが残念でなりません。
拒食症は正式な名称としては、「神経性無食欲症」「神経性食欲不振症」と呼ばれるそうです。
「摂食障害」に分類される疾患で、摂食障害の中には拒食症の他にも過食症(神経性大食症)があります。
中学生から高校生の10代の多感な思春期の女性に多く見られると言われています。
拒食症に対する詳しい知識も対処の仕方もわからない私ですが、綺麗になりたい、好かれたいそれは彼女たちの心の中心にある、叫びのようなものかもしれません。
それが商業主義的なダイエットに結びついた時に突然何かが壊れるのかもしれないと思う私です。
若さとは、還暦を過ぎた私にとっては取り戻すことの出来ない眩しいばかりの魅力を放っていますが思春期とは、同時に生死の間を揺れ動く危うさも併せ持っているのです。
かつて私が受験勉強で雑念が気になって勉強に集中できないという一点にとらわれ苦しんだように、彼女たちは太るかもしれないというその一点にこだわり、自分を追い詰める、強迫観念が潜んでいるのかもしれません。
そのままの自分を受け入れること、それは思春期の若者にとって容易なことではありません。
特に機能不全家族やいじめなどのトラウマを抱えていると、より難しいことかもしれません。
それでも私たちは今日とは違う明日という新しい未来を描くことができるはずです。
そのままの自分を受け入れる、湧き起こるあらゆる感情を否定しないことを説く森田療法は、そんな未来を10代の私に与えてくれたと感じている一世です。
カーペンターズの音楽を聴きながら一人でも多くの若者に森田療法が届いて欲しい、そのようなことを考えた朝でした。
2024/06/06 一世