大阪水曜ほっと集談会一世です。
今年も中学生の職業体験の季節がやってきた。
どうやら私の職場は、女子生徒に人気があるらしい。
非正規社員の私は、暇だと思われているのか今年もお約束のようにお世話係が回ってきた。
おとなしい生徒もいれば、元気で活発な生徒もいる。
どうしても、神経質な雰囲気の生徒が、気になる。
私の心は、ふとした瞬間に48年前にタイムスリップして受験を意識するあまり読書恐怖に苦しんでいた中学生当時の私を映し出す。
この時期からとらわれ、悩んでいたのかと思うと自分のことながら無性に泣けてくる。
時代は随分変わったけれど、様々な問題で密かに悩み苦しむ生徒は今もたくさんいるだろう!
人前で赤くなったり、緊張したりするのは、極めて人間らしい感覚で無理に取り除こうとか、否定する必要が無いことをこの時期から学んでいれば、余計な遠回りをせずに神経質という宝物のような気質を存分に活かせたのではないかと思った私です。
と同時に自らが問い、求める心がないと森田療法にたどり着けないという矛盾した感情も湧き起こるのです。
ところで、先日給食が危ないという記事を目にした。
原材料費や人件費の高騰で採算がとれなくなり給食業者さんが悲鳴を上げているというのだ。
食べることは、心の健康につながる。
何年も前から子ども食堂に関心がある私です。
お腹を満たした上でなにかしら神経質な生徒さんの話し相手になれたら、そんなことを感じた職業体験での一世です。
※今日の森田博士の言葉
自分の子供が、歯が痛い、腹が痛いというときに、それくらいのことは耐えればよい、とかいうふうにはけっして考えぬ、
どんなに痛かろうかと思って、自分もそれと同じ痛み・苦しみを感じる。
これが本当の同情である。
2024/06/07 一世