カラマツソウ(唐松草) キンポウゲ科
ガク片は早く落ちてしまい、花弁はありません。
雄しべが輪状に多数集まり花弁のように見えます。
花の直径は1センチ程度で白色または淡紅色を帯びるそうですが、
自然園で見られたのはほとんどが白だったように思います。
観葉植物のアジアンタムによく似た葉が特徴的です。
ミヤマカラマツ(深山唐松) キンポウゲ科
カラマツソウによく似ているので、撮影中は違う種類とは気づかず数枚しか撮っていませんでした。
葉や茎をしっかり撮っていなかったので、葉が写っている1枚目は夫が撮った画像を借りました(^^;
カラマツソウとの見分け方は、雄しべが先に行くに従い太くなっていることだそうです。
モミジカラマツ(紅葉唐松) キンポウゲ科
こちらは葉の形が掌状なので、しっかり見分けることができます。
園内の木道脇でカラマツソウと一緒に生えていることが多かったように思います。
ハクサンボウフウ(白山防風) セリ科
白色の5弁の小さな花がたくさん開きます。
ハート型の花弁がとてもかわいいです。
ワタスゲ(綿菅) カヤツリグサ科
別名:スズメノケヤリ
白い綿毛は花後の果糖で、風になびかせる様子は湿原で見たい光景のひとつです。
もう少しすると綿毛が風に舞うそうです。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
今日の栂池は薪ストーブがたかれ、
園内は秋の花が咲きウラジロナナカマドの葉が色づきはじめたそうです。
自然園の花たちのご紹介は今日で最後となりました。
花の名前は図鑑やネットで調べて書いていますが、
もし間違っているのに気付かれましたら、コメントをいただければ助かります。
どうぞよろしくお願いします。
1か月半お付き合いくださり、ありがとうございました。
ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花) キンポウゲ科
ロープウェイ駅から自然園入り口までの山道や園内でも見られました。
草丈10~30センチ、茎の先に1.5~2センチの黄色い花を数個咲かせます。
果実の先は今までカギ爪状と思っていましたが、先がくるっと一巻きしているのがわかりびっくり。
「どうして??」とちょっと聞いてみたい(^^♪
ミヤマシシウド(深山猪独活) セリ科
草丈は1メートルを超える大きさですが、花一つ一つはとても小さいです。
ミヤマホツツジ(深山穂躑躅) ツツジ科
何度見ても面白い顔をしています。
花冠は白色で3深裂し、先がそっくり返っています。
また、肉眼では全く気付かなかった雄しべの形と模様にミルククラウンを連想し感動。
雌しべは何となくカブトムシの角に似ているでしょうか。。
花を撮っていると、なぜ?と思うことが多く、どんどん嵌まっていきます。
ヤグルマソウ(矢車草) ユキノシタ科
深山の湿り気のあるところに生える多年草で、楠川近くで群生をしていました。
花茎は直立し1メートルほどもあり、先端に円錐状の花序をつけます。
ヤマハハコ(山母子) キク科
昨年と同じ栂池ヒュッテ脇に今年も生えていました。
日の当たる乾き気味の礫地に生えるそうで、確かに日当たり抜群の場所でした。
( 撮影日:2018年7月15・16・17日 )
ミツバオウレン(三葉黄蓮) キンポウゲ科
この花もたくさん撮ってしまったので、アップ数が多めになってしまいました。
草丈は5~10センチ、花径は7~10ミリ程度で小さく、木道脇の地面に生えているのを撮るのは難しく、
ちょうど風穴横の斜面に生えていたのを撮ることができました。
5枚の白い花弁に見えるのはガク片で、スプーン状の黄色いのが花弁です。
中心の淡緑色のかぎ針の先のようなのが雌しべ。
果実になると、かぎ状の先で動物などの毛に引っ掛け、種を運んでもらう作戦ではないでしょうか。
小さく可憐な花ですが、子孫を残すためにの逞しさを感じます。
ミズバショウ(水芭蕉) サトイモ科
花期は雪解けの頃、4~7月ですので、湿原では見ることができませんでした。
風穴近くで冷気が出ている場所に数株残っていただけ。
花序が伸びていて、
ミズバショウの特徴である純白の仏炎苞に包まれている姿ではありませんでしたが、
見ることができて良かったです。
ミネカエデ(峰楓) カエデ科
花期が5~6月なので、花後の姿しか撮れませんでした。
葉の直径5~9センチと大きいので、すぐ見つけることができます。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) キク科
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
栂池自然園の花たち、もう少しお付き合いください。
今日は100枚以上撮影をしてしまったマイヅルソウ、
ちょっと画像数が多くなってしまいましたが、見ていただければうれしいです。
マイヅルソウ(舞鶴草) キジカクシ科
葉のハート型と5ミリ程度の白い小さな花が穂状に咲く姿はとても可愛くて
何度もカメラを向けてしまいました。
園内いたるところで群生をしています。
葉脈が曲がった様子が、ツルが羽を広げたように見えるところから舞鶴草の名が付いたそうです。
何度もシャッターを切っているうちに雌しべの基部の子房(?)の色が違うことに気付きました。
白から淡黄色、そして淡いオレンジと咲き進むにつれ変化をしていくのではないでしょうか。
液果は球形で赤く熟すそうですので、たぶん。。。
小さな花ですが、じっくり観察をすると面白く、驚きがあります。
( 撮影日:2018年7月15・16・17日 )
ハリブキ(針蕗) ウコギ科
深山に生え、高さ1メートルになるそうですが、自然園で見たのは50センチほど。
それでも小さな花が多い園内では、20~40センチもある葉と針状の棘が密生している様子は存在感は大。
葉の大きさに比べ緑白色の5弁の花は極小で、棘に触らないように花を撮るのはたいへんでした。
秋になると実が赤く熟します。
ヒヨウギアヤメ(檜扇菖蒲) アヤメ科
ベニバナイチゴ(紅花苺) バラ科
直径2~3センチの濃紅色の花を下向きに咲かせます。
果実は赤黄色の球形で直径2センチほどになり、食べられるそうです。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
チングルマ(稚児車) バラ科
高山のお花畑といったら、この花の風車のような綿毛が風になびく姿を連想するほど
知られているのではないでしょうか。
梅の花に似た5弁の白い花が綿毛(図鑑によると『多くのそう果が集まった集合果』だそうですが)に
なっていくというのが不思議です。
昨年は雨でびしょびしょでしたが、
今回は晴天に恵まれフワフワ&朝露でお化粧をした姿を見ることができて良かったです。
ツマトリソウ(端取草) サクラソウ科
和名は、花が赤く(実際にはほんのり赤い…でしょうか)ふちどられる(つまどる)ことから付いたそうです。
元画像をトリミングして拡大して初めて気付きました♪
マイヅルソウやゴゼンタチバナなどと同じ倒木の上や足元、木道脇の斜面などに多く生えていました。
花冠1.5~2センチほど、草丈は5センチくらい、、、小さくて可愛い花です。
茎の上部に葉を輪生状につけ、葉の脇から2~3センチの花柄をだし、
その先に白い清楚な花を1個つけます。
テングクワガタ(天狗鍬形) コマノハグサ科
淡い青紫色の花は5~7ミリ、また、草丈も10センチ程度しかありません。
撮影はブレとのたたかい、、、(^^;
花冠には濃い色のすじが入り、きれいです。
花を撮ることに夢中になり、葉や茎が撮れていなかったことは反省です。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
花の種類ごとの画像数が多いのでなかなか先に進みませんが、
もうしばらくお付き合いください。
ゴゼンタチバナ(御前橘) ミズキ科
木道脇の倒木の上や斜面などあちらこちらで見ることができる花です。
白い花弁に見えるのは総苞弁、中心に10数個集まっているのが花です。
とても小さくて目立たず肉眼ではわからなかったのですが、
トリミングをして拡大をした画像では、ちゃんと花弁、雌しべ、雄しべを確認することができました。
和名の御前橘は、実をカラタチバナにたとえ、白山の御前峰の名をとったものだそうです。
秋には赤い実がなり、花の時期とはまた違った可愛さを見ることができるでしょう。
シナノキンバイ(信濃金梅) キンポウゲ科
楠川から展望湿原へと向かう登り坂脇にロープを張り保護区域となっていました。
橙黄色の花弁に見えるのはガク片で5~7個あります。
ズダヤクシュ(喘息薬種) ユキノシタ科
2~3ミリの小さな花は目立たないので、うっかりすると見過ごしてしまいます。
でも、気付き始めるとあちらこちらに生えています。
和名の喘息薬種は、長野県では喘息のことをズダと言い、
この植物が喘息に効くというので名付けられたのだそうです。
画像9枚目~12枚目は、花の開花から果実の様子がわかるように、
元画像をトリミングしました。
タテヤマリンドウ(立山竜胆) リンドウ科
ハルリンドウの変種で、高山の湿地に生えるそうです。
確かに木道脇の湿原で見ることができました。
花冠は白色から淡青紫とやや色が淡く、長さは1.5~2センチと小型
木道から身を乗り出して撮るのが難しく、なかなかうまく撮れませんでした(^^;
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
クルマユリ(車百合) ユリ科
鮮やかなオレンジの花は遠くからでも咲いているのがわかります。
昨年生えていたロープウェイ・自然園駅から自然園への道端の株は、
今年もたくさんの花を付けていました。
自然園内は開花が始まったばかりで、咲いているのは僅かでした。
クロツリバナ(黒吊花) ニシキギ科
別名:ムラサキツリバナ
花の見ごろは少し過ぎていたようで、状態の良い花は2~3輪だけだったのが残念でした。
暗紫色の5弁の花が花茎からぶら下がっている様子は、
色は地味ですが何とも言えず可愛いくて、、、
同じ花を何カットも撮ってしまいました(^^;
画像をトリミングして花を拡大してみたら、突起状の雄しべの中に葯(?)が…??
不思議な世界を覗き見た気分です。
サンカヨウ(山荷葉) メギ科
今年も見たいと思っていた花でしたが、ほとんどが果実になったものばかりでした。
それでも2か所で花が付いている株を見つけることができ大満足。。
木道脇にたくさん生えているので、6月終わりから7月初め頃でしたら
きっとたくさんの花を見ることができるはずです。
大きな葉の中心から花茎をのばし、直径2センチほどの白い花を多数付けます。
今回は晴天でしたので見ることができませんでしたが、
雨の日、白い花弁が透けてガラス細工のようになる様子はとても美しいです。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
夏休みをいただいていましたが、
今日からまたしばらく、栂池自然園の花たちのご紹介をさせていただきます。
キヌガサソウ(衣笠草) シュロソウ科キヌガサソウ属
日本固有種
以前はユリ科ツクバネソウ属に分類されていましたが、
DNA分類体系準拠の図鑑ではシュロソウ科キヌガサソウ属となっていました。
木道脇に群生し、探さなくてもすぐ目に入る大きさと存在感。
花色は白から淡紅色に、最後には淡緑色になります。
( 撮影日:2018年7月16・17日 )
オクヤマガラシ(奥山芥子) アブラナ科
楠川の水辺に一株だけ生えていました。
オタカラコウ(雄宝香) キク科
ちょうど咲き初めでしたが、草丈が1~2メートルと高いのですぐ見つけることができます。
オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科
イワオトギリではないかと思ったのですが、対生した葉が茎を抱いていることと、
ガク片の黒点が縁に多いことからオトギリソウとしました。
オニシモツケ(鬼下野) バラ科
花は直径6~8ミリほどの小ささです。
クモマニガナ(雲間苦菜) キク科
白花の蕾の可愛さに気付き、黄色の方はどうかな、、、と撮りました。
花弁の先が茶褐色で可愛い。。
シロバナクモマニガナ(白花雲間苦菜) キク科
クモマニガナの白花です。
咲いているときは白一色と思っていた花弁ですが、蕾はマニキュアをしている指先のようです。