円海山ハイキングコースの中の尾根道は鎌倉・天園まで続いています
4/26は強風吹き荒れるもののお天気は晴れ…
5月の連休前でしたので、ハイキングをする人は多くはなく
“ステイホーム”の言葉は気になりつつも花散歩を満喫しました(^^;
草だけのように見える散策路脇ですが、様々な花がいっぱい
両脇は新緑と野鳥のさえずり
平家ボタルの池、今はオタマジャクシとコウホネ(河骨)の黄色い花
自然観察の森の路はきれいに舗装されています
いっしんどう広場から瀬上池下へはシダが生い茂る道をひたすら下りていきます
新緑を映し込む瀬上池
( 撮影日:2020年4月26日 )
オオアマナ(大甘菜) キジカクシ科
在来種のアマナに似ていて大きいから付いた名だそうです
花径3センチの白い6弁花が開いていなくて蕾だけだと
他の草に紛れて見つけることができなかったと思います
コバノタツナミ(小葉の立浪) シソ科
海岸や海に近い山の岩上などの生える多年草ですが、
鎌倉の寺社の境内でもよく見ることができます
葉と茎にビロードのような感触の短い毛が生えてて、さわると気持ちいいです
別名のビロードタツナミはここからきているそうです
花色は淡い紫色ですが、新治市民の森ではピンク色のを見ることができました
ナツトウダイ(夏燈台) トウダイグサ科
トウダイグサやオオニシキソウに似たおもしろかわいい花序です
上手く表現ができないのでいつも参考にしている図鑑の記述で…
『葉は互生し、細長い楕円形で長さ3~6センチ
茎の先に輪生する5枚の葉の脇から枝をだして杯状の花序をつける
花序の腺体は三日月型、紅紫色で先端はとがる。』
雄花は4個だそうですが、画像のはすでに脱落
受粉をした雌花の子房が丸く膨らみ果実になっています
それにしても面白い花、撮影するにも悩ましい花です(^^;
ハナイカダ(花筏) ミズキ科
雌雄異株(しゆういしゅ)で、画像のは雄株の雄花
花弁が3個と4個のがあり、それぞれ蕊は3個と4個です
雌株は見つけることができませんでした
マルバスミレ(丸葉菫) スミレ科
舞岡公園ではたくさん見ることができましたが、
鎌倉に通じるハンキングコース脇に生えているとは思っていなかったので
出会えてラッキーでした。
ただ、上の唇弁の形が細身なのが少しマルバスミレとしたことに不安が…
( 撮影日:2020年4月26日 )
クサイチゴ(草苺) バラ科
山野に普通に生え、高さ20~60センチになる落葉低木
今まで自宅から歩いて行ける場所にあるとは気づいていなかったので
とても得をした気分
大きくて白い花は遠くからもすぐ見つけることができます
4~5月、枝の先に直径4センチほどの花を1~2個つけます
しわが寄ったような花弁は5個で、平開します
果実は直径1センチの球形で赤く熟し食べられるので、また行かねば…(^^♪
ナワシロイチゴ(苗代苺) バラ科
ハイキングコースへ向かう途中の交差点の植栽の上に毎年繁茂します
ちょうど咲き初めで花の状態は上々♪
道ばたや川原の土手など日当たりの良いところに生える落葉低木です
ハイキングコース脇でも生えていますが、この交差点ほどは繁茂しておらず、
開花もまだでした
枝先や葉の脇から集散花序をだし、淡い紅紫色の花を上向きに開きます
花弁は直立したままで、これ以上は開きません。
果実は6月の苗代の頃に赤く熟し、甘くて食べられます(^^♪♪
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺) バラ科
ハイキングコース途中の展望広場に咲いていました
とてもきれいな花でしたので、再登場…です
ヘビイチゴ???
前出のヤブヘビイチゴと葉やガクの形が違うので、ヘビイチゴかなぁ~と(^^;
どうなんでしょうか?
アドバイスをいただけないでしょうか、お待ちしています
( 撮影日:2020年4月26日 )
散策したのは4/26、卯花月です。
卯花(うのはな)とはウツギ(空木)の白い花のことですが、
散策路脇の斜面が白い花で飾られるのは5月初め、そろそろ楽しめます♪♪
マルバウツギ(丸葉空木) アジサイ科
日当たりの良い山地に生える落葉低木で、鎌倉の寺社の石垣などでも見ることができます
白い花は花径1センチほどで花弁は5個
雄しべは10個で短い翼が付いていて、横から見ると王冠のように見えます
コゴメウツギ (小米空木) バラ科
「ウツギ」という名がついていますが、バラ科の落葉低木です
山地に普通に生えよく分岐し藪状態になります
葉の脇から総状花序を出し、直径4ミリほどの小さな白い花を開きます
まだ咲き初めで開いている花が少なく、ちゃんと撮れなくて花の様子がいまいち。。
図鑑によると
「花弁は5個でへら形。雄しべは10個。雌しべは1個。ガク片は5個で卵円形」だそうです(^^;
サルトリイバラ(猿捕り茨)の果実
まだ若い果実で緑色ですが、秋には紅色に色づきます
果実になる途中の雌花も一緒にいましたので、再登場させました(^^♪
イヌザクラ(犬桜) バラ科
各地の山野に生え、高さ10~15メートルになる落葉高木
初めて見る花で、ウワミズザクラにちょっと似ています
舞岡公園編でたまたまウワミズザクラについて調べていて、
イヌザクラのことも知ることができ、今回悩まず同定することができました♪
総状花序は5~10センチで直径5~7ミリの白色の花をたくさん開きます
花弁は5個で雄しべは12~20個あり、花弁より長いそうです
( 撮影日:2020年4月26日 )
シロバナハンショウヅル(白花半鐘蔓) キンポウゲ科
歩いていて最初に見つけたのはハンショウヅルの紅紫色の花でした
そのハンショウヅルの葉に似ているけれどちょっと色が濃い目のつる性の葉、、、
ボタンヅルかなぁ~などと言いながら前進、白い花が付いているのを見つけました♪
ただ、この日はものすごい風で絡みつかれた木も花もゆらゆら…
それでも初めて見る花と風と我慢比べでした
咲き初めは淡緑色で咲きすすむと白色になります
花弁に見えるのはガク片で外側に細かい毛が付いています
撮るのはたいへんですが、風に花が揺れている様子は風情があって見飽きません
ハンショウヅル(半鐘蔓) キンポウゲ科
シロバナハンショウヅルに比べると意外に低い場所で見られたので撮りやすいと思いきや
花の中を覗き撮るのはこれまた腰痛との戦い(*_*;
でも、紅紫色の鐘形の花はいつ見てもかわいいです
( ↑ 雌花 )
( ↑ 雄花 )
ツルウメモドキ(蔓梅擬) ニシキギ科
雌雄異株ですが、同じ場所に生えていました
ちょうど咲き初めで花の状態が良く、どれを撮ろうかと迷うほど♪
黄緑色の小さな花は4ミリほど
雌花には退化した短い雄しべが5個と柱頭が3裂した雌しべが1個あります
( 撮影日:2020年4月26日 )
オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草) ウマノスズクサ科
一度見たいと思っていた花のひとつのウマノスズクサ、
また、ヤマノイモの葉に似て少し固めの感じのこの葉っぱは何だろうといつも思っていた葉。
ネットでウマノスズクサを検索しているうちに、
「何だろう」と思っていた葉に似ていることに気付きました
そこで散策路脇の茂みに絡みついていたつる性の葉をじっくり見てみると奇妙な花が付いていて
「あっ、ウマノスズクサの花だ!!(実際にはオオバウマノスズクサでしたが)」と。。
いつも見ていたのに、今まで花に気付かずにいたことを反省しきり(^^;
でも、今回見つけることができて本当に良かったです
図鑑には
『山地の林下に生えるつる性の木で、まわりのものに巻き付いて高さ2~3メートルになる。
葉の脇から4~5センチの花柄を出し、長さ2~3センチの花を1個つける。
萼は筒状でサキソフォンのように強く曲がり、ふちは浅く3裂する。
内側には紫褐色のすじがある』との記述
それにしてもどうしてこのような形をしているのでしょうね~
次は7~9月が花期のウマノスズクサを探さなくっちゃ(^^)/
ヒロハテンナンショウ? サトイモ科
陰湿な林内に生えるそうですが、比較的乾燥をしているハイキングコース脇に生えていました
ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科
ちょうど花の時期で、近くの市民の森やハイキングコースで普通に見ることができます
山地や丘陵の林内に生える多年草で、群落しているのも…♪
花は枝の先に1~3個ついて垂れ下がり、
筒状の花は平開しないので中を覗くのはちょっと大変です
カンアオイ(寒葵) ウマノスズクサ科
この緑色の葉を見つけると必ず花があるのではないかと葉の根元付近の枯葉などを除けてみます
意外になかなか花を見つけられないのですが、今回はありました♪
花は葉柄の基部に1個、土に埋もれるようにつくので探さなくてはなりません
( 撮影日:2020年4月26日 )