自宅から徒歩で約15分のところにある横浜・瀬上市民の森は、瀬上池を谷底に谷が入り組んだ水と緑が豊かな森です。尾根から流れる小川にはサワガニ、池から流れる小川では梅雨の終わりにたくさんのホタルが舞います。
面積47.7ヘクタール、散策路延長6300メートルもあり、尾根伝いに鎌倉まで行くことができます。
今回は瀬上池が工事のため立ち入り禁止でしたので、池の奥にあるツリフネソウの群落地には行くことができませんでしたが、小川沿いの散策路脇や小川の中でたくさん見ることができました。
【 ミズタマソウ 】 アカバナ科ミズタマソウ属
山野の林下に生える多年草。名は白い毛のある果実を水玉に見立てたものだそうです。
ハート形の花弁が2個で白色(または淡紅色)と雄しべ・雌しべを合わせた姿がとても可愛いです。
【 ボントクタデ 】 タデ科タデ属
水辺や湿地に生える1年草です。撮影をしたのも小川沿いと水田脇に生えていたものです。
茎は高さ50~100cmで紅紫色です。花穂は長さ5~12cmで、先は垂れて白い小さな花をまばらにつけます。
ハナタデやイヌタデに比べ、花弁の開き具合が大きいように感じますが、少しでも風があると花穂が揺れて、撮影は風との我慢勝負です。
【 ハナタデ 】 タデ科タデ属
山野の湿った林下に生える1年草です。
茎は高さ30~60cmになると図鑑には書いてありましたが、画像のは15cm程度で枝分かれしていませんでした。
イヌタデではないと思ったのと托葉が筒状でふちに長い毛があることから「ハナタデ」としました。
淡い紅色の2~3mmの小さな花がかわいいです。
【 アメリカセンダングサ 】 キク科センダングサ属
空き地や道端、どこででも見ることができる花です。
北アメリカ原産で1年草。
他のセンダングサとの違いは、黄色の花を囲む総苞(花序全体を基部で包む小さいうろこ状の包の集まりで菊・タンポポなどにみられます)が葉状で四方に開いていることだそうです。
( 撮影日:2015年9月22日 )
22日からご紹介をしてきた高尾・日影沢の花は今日で最後となりました。
林道脇に咲く花は季節が巡ればまた花を咲かせる、、という繰り返しをしてきたと思うと、華やかではありませんがとても愛おしく感じます。
この自然が失われることなくいつまでもあって欲しい、そして雑草であっても踏みつけないように気をつけたいと思います。
【 ノハラアザミ 】 キク科アザミ属
草原に普通にみられる多年草。
日影沢の林道に入る前の空き地に咲いていました。
【 アズマヤマアザミ 】 キク科アザミ属
林道脇にたくさん生えていました。
ノハラアザミのような淡紫色の花と違い白に近いピンク色で、花姿も少し寂しげです。
いろいろ名前を検索をし、たぶん「アズマアザミ」ではないかと考えました。
オオガンクビソウ ガンクビソウ ヤブタバコ
シュウブンソウ
イヌホオズキ
木々はまだ秋色にはなっていませんが、川縁にをかざる花は秋の花でした。
( 撮影日:2015年9月20日 )
昨日は2月の梅の時期に行ったきりの大船フラワーセンターへ行って来ました。
今はふるさと・明石に永住をされている花繋がりの林の子さんが所用で上京され、帰りの時間までの3時間を一緒にお喋り&花撮影。
懐かしいひと時を楽しみました。
↑はフラワーセンター・築山で咲いていた淡い水色のツユクサです。普通のツユクサより2まわいほど小ぶりで、花弁はトッポジージョ(ご存知の方はそれなりのご年齢かと、、)の耳のようでした。
フラワーセンターの花のご紹介は高尾・日影沢の残りと、まだアップをしていない近くの市民の森の花のあとになるので、たぶん来週あたりになってしまうかと思います。
*****************
日影沢の花、今日と明日の2回はまとめて紹介をさせていただきます。
カラスノゴマ ツルボ キバナアキギリ
レモンエゴマ ゲンノショウコ ミゾソバ
ハナタデ イヌショウマ カシワバハグマ
ヤマハッカ シラヤマギク
日影沢へ行った翌々日は、自宅から徒歩で行ける市民の森に行きました。もともと自然豊かな森ですので、ミズタマソウやツリフネソウ、コバノカモメズルなどいろいろな花をみることができました。
明日日影沢の花が終わりましたらアップをする予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。
( 撮影日:2015年9月20日 )
日影沢の花のご紹介は今日で4回目、1日3種ですから12種類になります。
文章が苦手なため四苦八苦しながらの毎日ですが、あと20種程度が順番を待っています。
中には身近な場所で見ることのできる花もありますので、残りは纏めて、、、となってしまうかもしれません。
もう少しお付き合いください。
【 ツリフネソウ(釣舟草) 】 ツリフネソウ科ツリフネソウ属
高さ50~80cmになる1年草で、茎は赤みを帯びています。
花は葉の上部につき紅紫色、距はうしろに突き出て渦巻状になります。(画像でははっきり撮れていませんが、、)
【 キツリフネ(黄釣舟) 】 ツリフネソウ科ツリフネソウ属
山地の湿り気のあるところに生える1年草です。
花は名のとおり黄色で細い花柄の先に垂れ下がり、距はツリフネソウと違い渦巻状にならず後ろに垂れています。
2005年10月8日、箱根湿生花園で撮った「ハガクレツリフネ(葉隠釣舟)」です。
本州(紀伊)、四国、九州の山地の半日陰に生える1年草で、箱根には無いと説明板に書いてありました。
和名は葉の脇から花序を出し、葉の裏に隠れるように垂れることからついたとのことです。
花色は淡桃色だそうですが、湿生花園のは白色でした。
このように3つのツリフネソウを並べてみると基本的な花の形は同じですが、花色はもちろんですが花序のつき方、距の形などそれぞれ三様、、、
撮影中は夢中でその違いを意識せずに撮ってきてしまいますが、自宅で調べて「なるほど」と感動することがしばしば。
また、葉の形はわかるように気をつけて撮るようにしていますが、葉の裏の色や毛の有る無しなど観察せずにきてしまうと、微妙な違いのある名前の同定に悩んでしまうことも野草ではあります。
でも、いろいろ調べながら悩むこと、それもまた撮ることと同じ楽しさではないでしょうか。
【 シモバシラ(霜柱) 】 シソ科シモバシラ属
山地の木陰に生える40~70cmの多年草です。
画像は花の咲いている正面から撮ったのでわかりにくいと思いますが、花茎の片側だけに白い花をつけます。
冬になると、枯れた茎に霜柱のような氷の結晶をつけることから名がついたそうです。
残念ながらその様子はまだ見たことがありませんが、いつか…と思っています。
【 オヤマボクチ 】 キク科ヤマボクチ属
これから花を開くつぼみの状態です。つぼみというと可愛らしい印象を受けますが、今回初めて見て「なに???」と思わず声にしたほどまん丸イガイガ…
明るい草地に生える多年草で、岐阜県から北海道・西南部に分布。
花は淡黄色か淡紫色で頭花は3.5cmになるそうです。
花を見られなかったのは残念ですが、つぼみでも見ることができて良かったです。
( 撮影日:2015年9月20日 )
今日は朝から雨。いつもは自転車で脇を通り抜けていく公園を長靴はいて傘をさして通ったのですが、栗の皮が転がっていたり(中身はどなたかが、、、)、樹の下には落ち葉が、そして何本かある楓の葉になんとなく色が付き始めていました。
来週はもう10月、秋ですね~。
日影沢の花、もうしばらくお付き合いください。
【 ミヤマフユイチゴ(深山冬苺) 】 バラ科キイチゴ属の落葉小低木
林道の斜面につる状にはって白い可愛い花をつけていました。
花弁は5枚で長さ5~6mmですので、花径は1cm程度です。
日影沢には「フユイチゴ」も生えているそうですが、葉の形がフユイチゴが心形なのに対し、ミヤマフユイチゴは卵形なので、今回撮影をしたのはミヤマフユイチゴではないかと思います。
美味しそうに熟した赤い実は2011年11月3日に小下沢(こげさわ)で撮ったミヤマフユイチゴの実です。
熟した実は食べられるそうですので、次回は食レポでもしましょう。
【 マツカゼソウ(松風草) 】 ミカン科マツカゼソウ属
やさしい草の姿に趣があるところから松風草という名がついたそうです。
確かにセリに似た葉と、まっすぐ伸びた枝の先に白色の小さな花をたくさんつけた姿はたおやかで、風に揺れる風情は優しげです。
でも、本音を言えば風に揺れ、とっても撮りにくい花です。
マツカゼソウについて図鑑で調べたところ「ミカン科」と書かれていたのでびっくり。。そこで、ミカン科を検索をしてみました。
ミカン科=木だけではなく、草もあるということがわかり勉強になりました。
ウィキペディアの記述より転載をさせていただきました。
※ミカン科は双子葉植物の科で約150属、900種からなる。木(一部草本)の状態で存在し、温帯から熱帯に分布する。精油を含み芳香(異臭の場合もある)を有する。花に芳香のあるものも多い。
【 ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬) 】 シャクジョウソウ科 シャクジョウソウ属
今回はじめて見た花のひとつです。
ギンリョウソウによく似ているのですが、雰囲気がちょっと違うのと、ネットでギンリョウソウモドキの画像を見たことがあったので、きっと、、、と。
咲く時期が秋ということから「アキノギンリョウソウ」の別名があります。
見分け方にひとつに、ギンリョウソウのメシベの柱頭が青みを帯びるのに対し、ギンリョウソウモドキは黄褐色だそうなのですが、今回の個体は傷んでしまっていたため確認はできませんでした。
来年同じ場所に生えるかどうかはわかりませんが、柱頭の色を確かめてみたいと思っています。
2009年6月14日、箱根・浅間山で撮ったギンリョウソウです。
柱頭が青みがかっています柱頭を確認できます。
【 フジカンゾウ 】 マメ科ヌスビトハギ属
山野の林内に生える多年草です。
和名は花がフジに、葉がカンゾウ(甘草/マメ科)に似ていることによるそうですが、名前からこの花を連想するのは難しいかもしれませんね。
林道脇でこの花を見つけたとき、ヌスビトハギで花の色がピンクになったのかと思うほどでした。
長さ8mm程度と小さく撮りにくかったのですが、淡紅色でどことなくふっくらした雰囲気が愛らしい花でした。
【 ノブキ(野蕗) 】 キク科ノブキ属
今回、日影沢で一番たくさん見ることができた花です。
2011年11月にこの花を日影沢から少し奥になる小下沢で撮っていますので、花期は長いのかもしれません。
やや湿った林の下などに生える多年草です。林道脇にあちらにもこちらにもという感じで生えていました。
葉が蕗に似ているからついた名だそうです。
頭花は筒状花からなって、ふちの花だけが実るとのこと。実は6mmほどのこん棒状で腺毛があり、衣服などに粘りついて運ばれ、広がっていきます。
【 ツルニンジン 】 キキョウ科ツルニンジン属 別名:ジイソブ
山麓や平地の林の中に生えるツル性の多年草です。
根が太く朝鮮人参に似ていることからこの名がついたそうです。
同じ仲間にバアソブがありますが、見た目が似ているため見分けるのは難しそうです。
花の時期がバアソブは7~8月、ツルニンジン(ジイソブ)は8~10月ということですので、多分今回撮ったのはツルニンジンではないかと、、、
( 撮影日:2015年9月20日 )
今日から数回に分けて日影沢の花をご紹介します。
日影沢に9月に訪れたのは初めてでしたので、地元や鎌倉で見慣れた花もありましたが、さて何の花だろう…というのも何種類かありました。また、名前は知っていたものの今回初めてみることができた、、、というのなど十分楽しむことができました。
****************
【 オオヤマハコベ(大山繁縷) 】 ナデシコ科ハコベ属
山林内の湿ったところに生える多年草です。
花径は1cm弱、花弁は5枚で中ほどまで切れ込みが入っています。
花弁よりもガク片のほうが長く、白色の花弁の間から出ている緑色のガク片が印象的です。
ガク片や花柄に腺毛があり、日が当たるとキラキラときれいです。
斜面に山からの水が滲みだしているような場所で多くみられました。
初めて出会い、名前を調べるのに苦労をした花です。
花姿からハコベの仲間だろうとは考えましたが、1500種収録の日本の野草図鑑にも出ておらず、、、ネット検索でやっと突き止めることができました。
他のハコベの仲間に比べ茎が直立して長いので、白い花をつけた姿は優雅で美しく来年もまた…♪と思っています。
【 シラネセンキュウ 】 セリ科シシウド属
山地の林下や谷川の縁など日陰に生える多年草です。
撮影したときはアシタバと思っていたのですが、帰宅をしネット検索など調べてみて、たぶんシラネセンキュウではないかと、、、。
草丈は80~150cmと大型ですが、白色の小さな花をたくさん付けます。
花弁は5枚、白色でハート形をしているのがとても可愛いです。
【 モミジガサ 】 キク科コウモリソウ属
山地の林下に生える草丈90cmほどの多年草です。
日影沢ではオオヤマハコベと同じ山からの水が滲みだしている斜面に生えていました。
そのせいか、また前々日の雨のせいか、花茎が倒れたのがほとんどでした。
頭花は円錐花序にたくさん付き、5個ある筒状花は白色です。
見ごろは少し過ぎていましたが、たくさんの花を付けたモミジガサを見ることができ満足です。
( 撮影日:2015年9月20日 )
9/20(日)は予定通りお墓参りに、そして帰り道に予定通り高尾・日影沢へ。。
この時期に日影沢に行ったことが無かったのでどんな花に出会えるか、、、わくわくどきどき。
ツリフネソウ、ミヤマフユイチゴ、モミジガサ、ツルニンジンなどなど、思いがけずたくさんの花を見ることができたので大満足の一日になりました。
花のご紹介は明日あたりから…と思っているのですが、名前のわからないのがあり調べるのにちょっと手こずりそうです。
*****************
今日は9/6に撮った鎌倉の花の最後のご紹介です。
お寺からお寺へ移動をする途中で咲いていた花たちです。撮影から2週間が経ってしまいましたが、お付き合いください。
小町通り裏の民家や疎水沿いにもノウゼンカズラの花が咲いていました。
涼しくなったせいか花色が濃いように、また、心なしか生き生きとしているように感じました。
【 クコ 】 ナス科
1cmほどの紫色の花です。果実は1.5~2cmの橙赤色に熟し、お酒や焼酎に漬けてクコ酒にします。
【 ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) 】 ヤマゴボウ科
北アメリカ原産で明治の初めに渡来した帰化植物です。
白い花弁に見えるのはガク片で5個あります。
小学生の頃(相当昔ですが、、、)、この赤紫色の実で染色をして夏休みの自由研究にしたことを、
この花を見るたび思い出します。
センニンソウ ツルボ センニチコウ
( 撮影日:2015年9月6日 )
今日は妙本寺の参道から境内に咲いていた花をご紹介します。
白のヒガンバナ
【 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭) 】 別名:トゲソバ
ミゾソバと同じタデ科の一年草
茎や葉に棘があり、いかにも痛そうなのでつけられた名だそうです。
花は枝先に10数個集まってつき、上部は赤、下部は白く、可憐です。
参道手前の民家の玄関先、シュウカイドウやキンミズヒキなどが咲いていました。
1枚目…季節はずれのフウセンカズラ、2枚目…シュウカイドウ、
4枚目…いつでもどこにでもあるハキダメギク
タマアジサイの大きな株、花は盛りを過ぎていましたが存在感がありました。
ノウゼンカズラの残り花 花期はとっくに過ぎているネジバナが数本咲いていました。
****************
明日は久しぶりのお墓参り、帰り道にいつもの裏高尾方面に寄ってみようと思っています。
9月に訪れたことが無いので、どんな花に出会えるか、、、楽しみです。
( 撮影日:2015年9月6日 )
鎌倉駅からゆっくり歩いても10分程度のところにある本覚寺、春のシダレザクラと夏から夏の終わりに咲くサルスベリで知られています。
撮影に行った日はもう盛りを過ぎていましたが、サルスベリの花を撮ることができました。
境内には思いがけない小さな花が咲いているので、訪れる際の楽しみになっています。
【 ジュズダマ(数珠玉) 】 イネ科
熱帯アジア原産の多年草で、古い時代に渡来したと考えられているそうです。
小さい頃、この実をつないでネックレスや腕輪(その頃はブレスレットとは言わなかったですね)にして
遊びました。
【 コミカンソウ 】 トウダイグサ科
高さ10~30センチになる一年草です。
何度となく撮影に挑戦をするのですが、いつも途中で集中できなくなり止めてしまう花です。
花も果実も下向きに付いているので、どうにも撮りにくく、風に揺れるので手ブレをしてしまいます。
今回はなんとか撮るには撮ったのですが…
雌雄同株で、雄花は小枝の先端近くの葉の脇に集まって付くのだそうですが、今回は撮り逃して
しまいました。雌花は下側の葉のわきに付き、花のあと、シワがある赤褐色の平たいみかんのような
直径2.5ミリ程度の果実になります。
【 エノキグサ(榎草) 】 別名:アミガサソウ(編笠草)
コミカンソウと同じトウダイグサ科です。
葉が榎の葉に似ていることから付いた名だそうです。
直立している穂状の花は雄花、穂の基部についているコブのように見えるのが総苞に包まれた
雌花だそうです。
雄花はとにかく小さくて少しの風にも揺れブレてしまうので、どのような形をしているのか撮りきること
ができませんでした。
来年、再挑戦したいと思っています。
ヘクソカズラ ヤブラン ノシラン シジミチョウの仲間?
( 撮影日:2015年9月6日 )