撮影から一週間が経ってしまいましたが、鎌倉・光則寺の境内に咲いていた花たちをご紹介します。
境内にある池をクジャク舎から回り込んだところに植えられている「シナミザクラ(支那実桜)」です。
中国原産で実をつけることからついた名のようです。
ちょうど梅の咲く頃に開花をしますので、ほとんどの方は桜とは気付かず通り過ぎていきます。
白い花弁から長い蘂がたくさん出ていて梅の花と間違えてしまいそうですが、枝から花茎を出して咲く様子は、なるほど桜です。
シナミザクラの奥、池の端の大きな「トサミズキ(土佐水木)」です。
マンサク科で、花が段々につく穂状花序で、雄しべの赤(咲き進むと茶色になります)と花弁の淡黄色が愛らしい花です。
ちょうど咲き始めでまだ花が短いですが、花序が伸びてくるとさらに見ごたえ十分です。
客殿の通用口入り口に置かれている鉢植えの椿が次々に花を咲かせています。
「卜伴(ぼくはん)」
花芯が雄しべの葯だけが弁化して白色になることから別名“月光(がっこう)”と呼ばれています。
江戸中期からすでに卜伴の名で人気のあった品種だそうです。
卜伴の別名“月光(がっこう)”に対し、花芯の雄しべ全体が紅色に弁化する「紅唐子(べにからこ)」は“日光(じっこう)”と呼ばれています。
左の椿は「春の雪」、極小輪で真っ白な花弁と濃い黄色の葯の花姿が美しい品種です。
右は極小輪・一重咲きの「額田姫」で、香り椿の品種のようです。
花の横に蕾がいくつも付いていましたので、長く楽しめそうです♪
「雛娘(ひなむすめ)」
赤い花弁に白の縞が入っている小さな椿です。
昨年12月18日にも撮っていましたので、次々に花を咲かせているのでしょうね。
最後は桜の木にも負けないほど大きな梅の木です。
山門手前・左のソメイヨシノの隣にある梅の木です。
枝をいっぱいに広げ、たくさんの花を咲かせていました。
今年は白梅の花付きがとても良いように感じました。
( 2012年3月18日撮影 )