6/8光則寺でヤマアジサイを撮った帰り道、久しぶりに鎌倉駅前の大巧寺に寄りました。
ヤマアジサイをアップするのに夢中になって、うっかり撮影をしていたことを忘れていました。
1ヶ月前の画像ですが、大巧寺の境内に咲いていた初夏の花たちをご紹介したいと思います。
「イワガラミ(岩絡み)」
この花を見られるのは、東慶寺以外の鎌倉の寺社では大巧寺だけではないかと思います。
境内中ほどのイチョウの木に絡み、毎年白い花を付けています。
ユキノシタ科イワガラミ属で落葉のつる性です。
白い花に見えるのは装飾花で、1個のガクが花弁状になったものです。
参道脇に咲くホタルブクロ、ここのはピンク色が少し濃い目です。
八重のドクダミと仲良く一緒に咲いています。
「ホタルブクロ」
名の由来は、この花のなかにホタルを入れて遊んだことによるという説が知られていますが、別名のチョウチンバナのちょうちんの昔の呼び名“火垂る袋(ほたるぶくろ)”によると言われているそうです。
花の名前の由来を知ると、また印象も変わって面白いです。
境内には八重のドクダミと葉が錦のドクダミの2種類があります。
どちらも個性があって、大巧寺での初夏の楽しみです。
「ドクダミ」 別名「ジュウヤク」
平地の日影に普通に生える多年草です。
茎の先端に淡黄色で、雄しべと雌しべだけの花を短い穂状につけます。白い花びらのように見えるのは総苞弁です。
「ノリウツギ(糊空木)」
本堂前に植えられていて、ちょうど咲き始めの状態でした♪
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。
周りの装飾花は白、両性花はまだ蕾の状態でこれから開いていきます。
白い花が多い境内で見つけた黄色の花。
カンゾウに似た花ですが、ノカンゾウやヤブカンゾウなども含めて呼ばれる「ヘメロカリス」ということでよいのではないかと思います。
ネットで調べたら、「ヘメロカリス」とは、日本や中国原産のユウスゲやカンゾウ類(ノカンゾウ、ヤブカンゾウなど)がヨーロッパに導入され品種改良された園芸品種のことだそうです。
右の赤い実は「チシマヒョウタンボク」
スイカズラ科の落葉高木で、春にスイカズラの花にそっくりな白い花を2個ずつ咲かせ、6~7月になると、実が2個がくっついてかわいいヒョウタン形になります。
7月になると、ヤマアジサイに代わり、ブルーのアガパンサスが鎌倉駅側の山門前と参道を彩ります。
(撮影:2014年6月8日 鎌倉・大巧寺)