Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

2007-10-21 | 想い・雑感
診察をすると
体には様々な歴史が刻まれている
皮膚の張りやしわ
皮下脂肪の厚み
けがや手術の痕
筋肉の付き具合
そして入れ墨

社会的に地位のある人も
入院して病衣を纏えば 衣服を脱ぎ捨てれば
ただの人となる

入れ墨のある人は
脱ぐことによりかえってその存在を知らしめることとなる
完成度はそれぞれで
少し字を入れている人
一部に描きかけとなっている人
ある程度輪郭はできているが色が入ってない人
完成している人
その具合でも何となくその人の人生を考えてしまう
最初の印象では意外な人が入れていたりする

少しでも入れれば
一生その痕は残る
消すに消せないものとなる

その意味では手術も同じ
二度と引き返せない傷を付けるのだという認識を常に持ち
謙虚な態度でその都度の手術に当たらなければならない

ちなみに入院してしまうと
地位ある人が必ずしも立派とは限らず
地位とは無縁な人がすばらしかったりと
その人の本質が見えてくる