どんなに元気に見えても
年齢が上がるほど
体の余力というものは少なくなっていく
ただどの程度少なくなっているかを
明確に示す方法はない
日常生活や経験した病気 それにいくつかの検査をもとに
類推するしかない
89歳の男性に早期胃癌が見つかった
癌が小さいこと 高齢であること などを踏まえ
内科の先生は本人と良く話し合い
手術ではなく内視鏡による治療を行うこととした
胃上部の難しい位置にできたため
粘膜切除ではなく
レーザーで焼くこととなった
一回焼いたがしばらくするとまた出てきたので
二回目もレーザーで焼いた
二回とも病変は1cmにも満たない
浅いものだった
それから一年後 経過を見るための検査を行ったところ
なんと5cmくらいの進行癌になっており貧血も伴なうようになったので
外科に紹介されてきた
結局胃全摘を行わざるをえなかった
一番最初の治療の段階であれば
全摘をせずに局所切除で対応できたかもしれないが
食道近くに5cmの病変があればそれはすでに無理であった
では最初の決断が誤りだったのか
そんなことは決してない
最初の時点で
その方にどれくらい寿命があるか
本人も含め誰にもわからない
手術に耐えられたかもだれにもわからない
もし手術に耐えられたとしても
手術による疲れから今まで命を保てたかどうかもわからない
先がどうなるか確かなことはわからずに
その時点でより良いと思う選択をするしかないのは
治療方法の選択も 人生における決断も同じ
それが難しさであるとともに
ある意味 生きることの味わいであるかもしれない
さて自分が元気な89歳で癌がみつかったらどうするかなぁ
って そこまで生きるつもり?
年齢が上がるほど
体の余力というものは少なくなっていく
ただどの程度少なくなっているかを
明確に示す方法はない
日常生活や経験した病気 それにいくつかの検査をもとに
類推するしかない
89歳の男性に早期胃癌が見つかった
癌が小さいこと 高齢であること などを踏まえ
内科の先生は本人と良く話し合い
手術ではなく内視鏡による治療を行うこととした
胃上部の難しい位置にできたため
粘膜切除ではなく
レーザーで焼くこととなった
一回焼いたがしばらくするとまた出てきたので
二回目もレーザーで焼いた
二回とも病変は1cmにも満たない
浅いものだった
それから一年後 経過を見るための検査を行ったところ
なんと5cmくらいの進行癌になっており貧血も伴なうようになったので
外科に紹介されてきた
結局胃全摘を行わざるをえなかった
一番最初の治療の段階であれば
全摘をせずに局所切除で対応できたかもしれないが
食道近くに5cmの病変があればそれはすでに無理であった
では最初の決断が誤りだったのか
そんなことは決してない
最初の時点で
その方にどれくらい寿命があるか
本人も含め誰にもわからない
手術に耐えられたかもだれにもわからない
もし手術に耐えられたとしても
手術による疲れから今まで命を保てたかどうかもわからない
先がどうなるか確かなことはわからずに
その時点でより良いと思う選択をするしかないのは
治療方法の選択も 人生における決断も同じ
それが難しさであるとともに
ある意味 生きることの味わいであるかもしれない
さて自分が元気な89歳で癌がみつかったらどうするかなぁ
って そこまで生きるつもり?