Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

食道裂孔ヘルニア

2010-07-15 | 想い・雑感
年とともに
皮膚の張りや筋肉の緊張が緩んでくる

同時に
胸とお腹の境界にある
横隔膜という筋肉も
緩んでしまうことがある

すると
食道が横隔膜を貫く穴である
食道裂孔も緩み広がって
お腹の中の胃が
胸(縦郭)のほうへはみ出てくることがある
これを食道裂孔ヘルニアという

軽い胸やけや息苦しさという程度のことが多いのだが
胃酸が逆流して食道炎から出血ということもある

時には
胃が全部胸のほうへ飛び出すとともに
大腸なども一緒に脱出することがある

根本的治療は手術

昔なら大きくお腹を切るところだが
最近はほとんどの場合
腹腔鏡を用いて小さな傷でできるようになった

この手術が必要となる方は
高齢の方が多いので
負担の少ない腹腔鏡手術の
大いなる出番である