Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

説明のタイミング

2011-01-04 | 想い・雑感
親指を立てて
グッド ばっちり やった 良かった
などを表現するのは
アメリカからやってきた習慣なのだろうが
日本にも馴染んできているような気がする

患者さんの中にも
調子のよさをこれで表現する方もおられるし
親指を立てながら首を少しかしげて
結果が良かったかどうかをたずねる方もおられる

先日胃癌の診断で開腹したがすでに腹膜播種が認められ
バイパス手術のみになったかたがおられる

最近の全身麻酔は切れが良いので
手術室を出る頃にはかなり意識がしっかりしている方が多いのだが
その方は手術台の上ですでに意識がはっきりし
術後の整理をしていた私と目が合った瞬間親指を立ててきた
「大丈夫だった?」

まさか手術室でいきなり結果を問われるとは思っておらず
ついその場ですぐに結果を説明することを避けてしまった

術後少したってゆっくり説明するつもりだったのだが
問われたときに直ちに説明するべきだったのかどうか今もよくわからない

術後数日して
結果と今後の治療方針を説明したさい
当然のことながら随分気を落とされた姿を見ると
やはり術直後に話さなくて良かったような気はするのだが