Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

肺炎

2011-12-05 | 想い・雑感
胃癌に対して胃全摘を施行後1年半が経過したKさん
庭の手入れが楽しみという
70代後半だがなかなかお元気な方
お子さんは少し離れた町で生活しており
一人暮らしの男性

ある朝
病院の交換から外線が入っているとのことで電話を取ると
そのKさんからであった

数日前から高熱が続くとの連絡

お子さんがそのあとを継ぎお話をすると
ヘルパーさんが来たときには
何も食べずに寝込んでおり
ふらふらの状態だったとのこと

私は丁度手術に入るところなので
外来担当者に診察をたのんでおくと申し上げると
手術が終わるころまた電話をするとKさん
しかし肺炎が強く疑われたので
お子さんに必ずすぐ連れてくるように伝え
検査や点滴の指示を出した

術中に電話連絡が入り
やはりひどい肺炎で入院になったとのこと

高齢者の肺炎は怖い
これで命を落とす人は多い
肺炎が日本人の死因の第4位であることを
改めて認識する必要がある

Kさんもヘルパーさんが来なければ
おそらくもう数日我慢をし
そのまま間に合わなくなった可能性がある

もし一人暮らしをする
高齢の親がおられるなら
数日に一回は電話をしてあげてほしい
「元気?」の一言をかけてあげてほしい
それで親を守れることは
少なくないと思う