Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

治る

2013-06-25 | 想い・雑感
病気やケガが治ったという場合
元通りになったのだと考えていると思うのだが
決して元通りになったわけではない

日常を送れるような
体のバランスに治まったということ

ウィルスが体に入り感染すれば
感染した細胞は異物として排除され
新たな細胞に置き換えられる
ウィルスの記憶が体に残っている
感染前とは別の状態になっているわけだ

血を流していた怪我も
肉が盛り上がり
皮膚に覆われれば
元通りのように見えるが
壊された組織は死滅していき
新たな細胞たちで塗り固められていく
もう元の細胞たちはいなくなっているし
綺麗な傷もよく見れば跡を残している

そして何よりも
治っていくあいだに時が流れている
その間に身体全体のあちこちで使い古され死んでいった細胞たちが
新たな細胞により補充されている
元通りの体では無くなっているのだ

人間関係だってそうでしょう
関係を修復し
やり直し
うまくいき始めたとしても
関係が壊れた前には戻れない
それぞれが心の中に
様々なものを蓄積してしまっているのだから

時は不可逆