Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

コチコチカッチンさようなら

2017-04-18 | 想い・雑感
とけいのうた
に出てくるのは
私のイメージでは
小さな柱時計

初めて歌ったのは
幼稚園か小学校か定かではない

ほぼ一周ごとに
大人の針と子供の針が
こんにちは
さようなら
を繰り返す様を

家での行ってきますとただいま
学校か幼稚園でのおはようございますとさようなら
に重ねて歌っていたような気がする

そして親はずっと変わらずいてくれるし
自分はずっとその子供でいるものだ
と疑わなかったように思う

時計の針の重なりは
同じことの繰り返しではなく
その瞬間が
毎回一度きりの出来事だと気がついたのは
ずいぶん後になってからだ

親は旅立ち
子は親になり
いずれ去り逝く

気をつけて見れば
長針と短針も
世代交代しているのかもしれないし
どちらの針が親でどちらが子供かも
定かでなくなってくる

積み重ねた今

2017-04-18 | 想い・雑感
昔大学教授だったという
九十台半ばの男性

言葉はかなり不明瞭だが
頭の中は明瞭だ

専門を尋ねると
金属工学と聞き取れた

いくつになっても
過去の積み重ねの総和としての
自己があり
アイデンティティーを意識するのだと
改めて思う

旅立つまで
誰もが皆
自分の世界を見続け

そのようにして
死ぬまで
生き続ける

今生と別れたのち
その総和が
どのように変じていくかは
わからないけれど