Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

蛍光法を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出樹t

2020-05-06 | 医療・病気・いのち

腹腔鏡下手術の進歩は著しく、今や消化器外科手術のほとんどの領域で取り入れられています。日本で初めて行われた腹腔鏡下手術は胆嚢摘出術で、1990年のことです。私自身も1993年から行うようになりました。その後ほとんどの消化管手術にも適応が広がってきています。

この30年の間に画像技術、凝固切開装置、鉗子類その他その進歩は目を見張るものがあります。

最近のお気に入りは、蛍光法を胆嚢的手術に利用すること。ICG(インドシアニングリーン)という色素を少量静脈注射すると、その色素は肝臓から分泌されます。さらには肝管、総胆管、胆嚢管、胆嚢などへと分布していきます。そこで特殊光を当てるとICGが蛍光を発するので、解剖学的位置関係が容易に確認出来るのです。胆嚢周囲は、人によって解剖が異なる場合も多いので、注意が必要ですが、そのストレスをずいぶん軽減してくれます。現在でも誤認による損傷~的変異が0.4~0.5%程度報告されているとのことですから、蛍光法のような進歩を取り入れることも必要ですね。


桔梗湯 (ごろ寝漢方㉞)

2020-05-06 | ごろ寝漢方

のどが痛いという時にはうがいをしたり、トローチを口に含んだり、鎮痛剤を服用したりすると思います。そんな時漢方薬なら桔梗湯(ききょうとう)を使うことが多いです。お湯に溶かした桔梗湯を冷まして、少しずつ口に含みのどの痛いところに広がるようにしてから飲み込む、というのを繰り返しているうちに痛みが楽になります。生薬の桔梗に膿を出し、痰や咳を抑える働きがあり、甘草には消炎鎮痛作用を期待しているようです。

《保険適応病名》

咽喉がはれて痛む次の諸症:扁桃炎、扁桃周囲炎。

《処方語呂合わせ》生薬は桔梗(ききょう)と甘草(かんぞう)だけですから語呂合わせの必要もありませんね。のどが痛いというだけで他に困る症状がないときなどに試してみてください。全く効(桔梗)かん(甘草)というこてはあまりないと思います。


ニュージーランドの国境閉鎖継続

2020-05-06 | 想い・雑感

ニュージーランドの首相が

国境閉鎖はまだまだ継続することになりそうと述べている

オーストラリアとの間だけのツーリズム再開は検討しているようだが

それ以外の国に対してはまだ入国制限解除はむつかしいとのこと

 

首相のアンダーン氏は今回の感染対策でそのリーダーシップを発揮し

NZでの感染拡大をコントロールしている

これから南半球は冬に向かうことを考えれば

入国制限継続は当然だろうと思う

今回のウイルスが暑さに弱いかどうかは疑問もあるが

一般的に寒いときに感染が広がりやすいという傾向を

完全に失っているとも考えにくい

 

ここでニュージーランドやオーストラリアなどの

南半球の国々で気を引き締めなおして

感染対策をしてもらえることは

寒い季節に感染をきちっと抑えるという意味で大きいと思う

 

日本でも夏に向かって感染拡大の勢いが落ちて

秋が来る頃までに改めて対策を進め

次の流行に備えることができればよいのだが

 

それにしても世界的にみて全く高圧的でないのに

見事なリーダーシップを発揮する人が

この緊急時にはよくわかりますね

ニュージーランド首相もかっこいい