胃癌末期の80歳くらいの男性
食事は提供されるものの1割くらいしか召し上がれない
点滴は行っているが
末梢静脈からの点滴なので充分量とは言えない
以前から中心静脈栄養のお話をしているのだが
ご本人は首を縦にふらない
この状態が2週間ほどになるので
「口から入る栄養と点滴からの栄養、あわせても今の状態では足りません。中心静脈栄養をはじめてみませんか。」
「いや~、いいです・・・。」
中心静脈栄養は胃瘻とイメージが重なる
ずっと生きられるわけではなく寿命がある
栄養が足りなくなるのならそこまでということ
と考えておられることを確認した
お気持ちはよくわかること
理解できること
意志を尊重すること
をお伝えした上で
「でも2週間位したら、またお勧めしてみますから。」
と一言申し上げたら
困ったもんだと苦笑いをされた