胃癌 食道癌 大腸癌 その他の癌で
患者さんが紹介されてくると
私は首辺りから骨盤までの広い範囲を含めたCT検査を行う
転移の有無
見つかった癌以外の異常が無いか
の2点を見るのが主な目的である
食道癌で紹介されてきた方
CTで膀胱癌が見つかった
そちらのほうを急ぐので
まずは膀胱癌の手術をしていただいた
そちらが落ち着き食道癌の治療を始めるに当たり
今一度CT検査を行った
初回のCTで淡くうっすらとうつっていた
肺の陰影が少し濃くなっている
肺がんの可能性が高い
ちょうど食道の手術であける右の胸側に存在するので
同時に切除することになる
膀胱 食道 肺 の多重癌症例ということになる
これは一つの例だが
術前スクリーニングとしてCT検査を行う際
癌の存在する領域のCTしか行わない医師もいるが
やはりスクリーニングは広く網を広げるように
胸部から骨盤までの検査を行うほうが良いと思う
思わぬ異常が見つかることが少なくないのだから
そして後で見つかった疾患の治療のほうを
急ぐ場合だってあるのだから