Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

出生前診断

2013-07-10 | 想い・雑感
子供は授かりもの
という想いは
過去の遺物になったのでしょうか

出生前診断として
胎児の時期に遺伝子検査を行なうことが
行なわれるようになってきています

その目的は
重い障害をもつと思われる
遺伝子異常を有する胎児を選別すること

結局は
生むか生まないか親が決めるということに繋がります

北海道の医院で
出生前診断の結果を誤って説明されたとして
訴訟になっている問題があります

結果をきちっと伝えなかったのは
当然クリニック側のミス
責められて当然です

ただ気になるのは
訴えた側が問題にしているのが
出産するか人工妊娠中絶をするかの選択権を奪われた
ということ


そのような選択権というのが
果たしてあるのかどうか
生命倫理の問題となってきます
そこまで踏み込んだ判決がでるかどうか
とても重く 深い問題です

生まれた子供は
出生前診断で
ダウン症と分かっており
実際ダウン症の子供が生まれてきました
分かっていたら生まなかったと訴えているのでしょうか
だとしたら
その子供が育って抽象的思考ができるようになったころ
生まれる前に分かっていたらあなたを生まなかったのに・・・
と伝えることができるのでしょうか

でも実際に自分の子供が
出生前診断で重い異常があると分かったとき
生む 受け入れる
という決断ができるかどうか
胸に手を当てると自信が無い

難しい問題です

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