食道がんの手術の時
食道及び胃の上部を切除したあと
残った胃の形を整えて
首の高さまで持ち上げ
食道とつなぐというのが
標準的再建のやり方である
その際食べ物の通過をよくするために
胃の出口に当たる幽門輪を
グッと広げておくのだが
一般的には親指をぐいっと幽門輪にツッコミ
幽門の筋肉を破壊するという
Finger fractureという方法を施行する
しかしこの方法は幽門輪の広がり具合を
調整するのがむつかしく
効果が不十分となることもある
それで私は
きちっと筋肉を切って縫いなおすという
幽門形成術を行うようにしている
このひと手間を加えると
術後の食物通過具合が安定して良好であり
手術を終える時に安心感がある
何よりも患者さんにとって
如何にスムーズに食べられるかというのは
術後のQOLに決定的影響を与えるので
ないがしろにはできない
料理の下ごしらえなどで
ひと手間かけるかかけないかで
グッと出来栄えがかわるのと同様である
…なんて料理と同列に言っていいのかなぁ…?
食道及び胃の上部を切除したあと
残った胃の形を整えて
首の高さまで持ち上げ
食道とつなぐというのが
標準的再建のやり方である
その際食べ物の通過をよくするために
胃の出口に当たる幽門輪を
グッと広げておくのだが
一般的には親指をぐいっと幽門輪にツッコミ
幽門の筋肉を破壊するという
Finger fractureという方法を施行する
しかしこの方法は幽門輪の広がり具合を
調整するのがむつかしく
効果が不十分となることもある
それで私は
きちっと筋肉を切って縫いなおすという
幽門形成術を行うようにしている
このひと手間を加えると
術後の食物通過具合が安定して良好であり
手術を終える時に安心感がある
何よりも患者さんにとって
如何にスムーズに食べられるかというのは
術後のQOLに決定的影響を与えるので
ないがしろにはできない
料理の下ごしらえなどで
ひと手間かけるかかけないかで
グッと出来栄えがかわるのと同様である
…なんて料理と同列に言っていいのかなぁ…?
http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0903/index.html
ひとつひとつの作業を丁寧にすることが
成功率を上げるというお話。
料理を含めて(笑)いろんな仕事に通じるお話だと思います。
どんなに器用であっても
丁寧さを感じないものに
手術をまかす事はできない
雑になっていないか
常に自分にも問いかけながら