Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

持続皮下点滴

2014-02-11 | 緩和医療
何度も点滴のために針を刺していると
血管が固くなるし
時にはつぶれてしまうことになる

ベテラン看護師が探しても
手足にはもう針をさせる血管が
見つからなくなる時がやってくる

それでも食事を摂れなくなったひとを前にすると
少しでも栄養をつけてあげたくなるのが人情
家族も点滴継続を望み
手足を抑制したうえで
点滴を継続する
場合によっては太い血管に直接カテーテルを挿入することもある

そうなってくると
せっかく血管に入った針を抜いてしまっては困ると
患者さんは手足を抑制されたりもする
これって本当に患者さんが望んでいることなのか
家族も医療者も一度は考えたほうがよい

死がまじかに迫った体は
水分も栄養もそれほど必要としていない
補給もほどほどにしたほうが楽になることも多い

そんな時に用いる手段の一つとして
皮下点滴というのがある
一日に500ml程度の点滴を
ゆっくり時間をかけて皮下に点滴するのだ
針は血管に入っているわけではないので
何かの拍子に抜けたってどうってことはない
安全性が高く患者さんへの負担も少ない方法だ

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