Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

希望

2010-07-18 | 想い・雑感
何かのきっかけで
気力が極端に衰え
一気に体調をくずすということは
健康に過ごしてきた人にも起こりうる

癌に対し闘病中の高齢者が気力を失い
「もう駄目だねぇ」
とうつろな目で訴えるときなどは
これが同じ人かと疑うほど
一日で いや午前と午後で
大きく変わる

まさに死病に取りつかれたような顔つきになってしまうのだ

こういう時
嘘などは言わないが
なにか実際に良くなっている所見や
希望の持てるサイン
をなんとか探しだし本人に告げることにより
すこしでも
心に活力を持っていただけるようにと考える

語りかける何かが本人に届き
少しでも笑顔が出れば
これまたびっくりするくらい
体調が落ち着いたりする

下手な気休めを言うつもりなどはないのだが
言葉の大切さを感じる瞬間だ

眠りにつく瞬間

2010-07-16 | 想い・雑感
ベッドに入ってから眠りに落ちるまでの時間は
日によって違うように思う

思う
というのも
眠りにつく瞬間というのがいつなのかがわからないからだ

寝苦しいな
などと思っていたはずの夜も
気がつけば朝になっている

いったいどこからが眠りなのでしょうね

最後の眠りに就くときも
その瞬間というのを
自覚することは
きっとできないのでしょうね

同じ経験にならない

2010-07-16 | 想い・雑感
久しぶりに会う知人と話をすると
私が完全に忘れているような
想い出話が出ることがある

同じ場に身を置きながら
方や思い出に残り
方や忘却の彼方

同じ言葉
同じ人
同じ事件
同じ書物などなどに出会っても


違う経験をしているのですね
そして
違うことを感じ 考えているのですね

食道裂孔ヘルニア

2010-07-15 | 想い・雑感
年とともに
皮膚の張りや筋肉の緊張が緩んでくる

同時に
胸とお腹の境界にある
横隔膜という筋肉も
緩んでしまうことがある

すると
食道が横隔膜を貫く穴である
食道裂孔も緩み広がって
お腹の中の胃が
胸(縦郭)のほうへはみ出てくることがある
これを食道裂孔ヘルニアという

軽い胸やけや息苦しさという程度のことが多いのだが
胃酸が逆流して食道炎から出血ということもある

時には
胃が全部胸のほうへ飛び出すとともに
大腸なども一緒に脱出することがある

根本的治療は手術

昔なら大きくお腹を切るところだが
最近はほとんどの場合
腹腔鏡を用いて小さな傷でできるようになった

この手術が必要となる方は
高齢の方が多いので
負担の少ない腹腔鏡手術の
大いなる出番である

しこり

2010-07-13 | 想い・雑感
お腹を触れば
しこりを触れる

そんな時は
治療効果や
病勢を観るため
日々お腹を触れる

おっ 効果が出てきた!?
効いてないなぁ
柔らかくなってきたかな
大きくなっている…

私が評価のために触れるお腹
深夜一人の病室で
しこりをさする本人は
どんな思いで触れるのか

見帰の滝

2010-07-11 | 
今にも雨粒が落ちてきそうな空模様が続いている
そんな合間を縫って
330Kmほど走ってきた

早朝から走り始めると
朝の空気が気持ち良い

混雑しそうな地区は
早めに抜けてしまい
ゆっくりと走り続ける

海沿い
川沿い
山間

その場所ごとの空気を感じながら
走りぬけた

途中
久しぶりに滝も見てきた
見帰の滝

途中二条に分かれた流れも
滝壺に落ち込む直前に
一つになっている

叶うならば

2010-07-11 | 想い・雑感
「私の家の近くにある焼肉屋さんで
一緒に食事をしましょう」
とEさんが病院のベッドに身を横たえながらおっしゃる

これまで
患者さんと食事に行ったことは一度もないけれど

Eさんに行っている癌化学療法が効いて
今一度食事ができるようになり
 退院がかなうならば

一献傾けたいものだ

あっという間に

2010-07-09 | 想い・雑感
増殖速度(細胞分裂速度)がとても早い
悪性度の高い癌や肉腫に出会うことがある

お腹にしこりがあるということで検査をし
腫瘍の診断で手術の準備をしている数週間のうちに
目に見えて大きくなるような
とてつもない速度で大きくなることがある

大腸癌で見つかったSさんの場合も
随分悪性度が高いようである

2年前に大腸の検査をして異常がなかったものが
癌による腸閉塞で見つかった時点で
かなり悪性度が高いとは思っていたが
大腸の手術施行後
2ヶ月であっという間に大きな腫瘤で再発してきた

抗がん剤治療で対応するしかない
効いてくれることを祈りつつ
点滴を開始する

ちなみにSさんは80代半ば

がんの増殖速度が関係するのは
患者さんの年齢ではなく
やはり発生した癌自体の悪性度によりますね

まだ早くない?

2010-07-07 | 想い・雑感
人間
古い習慣は引きずるもので
予想以上に早く
術後の患者さんが退院を口にすると
少し焦る

昔ならば
癌の手術をする人は
手術前の検査から始まって
退院するころには
入院期間が1~2か月
なんて言うのが当たり前だった

診療点数その他の絡みから
短期入院を推奨されるようになって久しいが
私自身は患者さんが本当に退院したいと思うまで
なるべく病院で過ごしていただけるようにしてきた

ところが
腹腔鏡下手術が安定するにつれ
予想以上に早く
患者さんが
「そろそろ退院します」
とおっしゃるようになっているのだ

良いことではあるのだが
家に帰って無理をしないかなぁ
なんて考えるもんで
一瞬たじろぐ

切除範囲は開腹手術と変わらぬのに
抜糸が終わると少しして
退院を希望される方が
少なからずおられるのだ

おそらく帰っても大丈夫なんでしょうが
術後2週間くらいは
病院にいていただくことにしている

いろいろな報告を見て
大丈夫とは思うのだけれど
過去の習慣をつい引きずる

お茶を濁す

2010-07-07 | 想い・雑感
相撲自体に興味がないので
今回の野球賭博事件についても
あまり熱心にニュースを聞いているわけではありませんが

野球に限らず
賭博はこれまでず~っと行われてきたでしょうに

現役力士の首切りは一人だけ?
それも人のよさそうな琴光喜だけ?

親方の首切りも一人だけ?

理事たちは現役までさかのぼり
一人も賭博に手を染めていなかった?

なんだかいつも通りの相撲協会
あいも変わらずお茶を濁すだけ

茶番ですね

暴走バリカン

2010-07-05 | 想い・雑感
中学生の頃
校則で
頭は丸刈りだった

高校以来
坊主頭とは縁が切れた

いずれ機会があれば
もう一度やってみてもいいが
それは定年になってからかな
とぼんやり考えていた

ところが

ほろ酔い加減で
いつものように
髪を少し切っていたところ
うっかりと
短く設定したバリカンが
前額部から前頭部にかけ ジャー

あ~~~~~~~~

前面中央が
一部だけ刈られた芝状態
まん真ん中だけに
ごまかしようもなく
すべてを短く刈ってしまうことに

今日一日
得度を受けたので丸めたのだと
言い訳しながら過ごした

まだ今日は6時間くらい手術室にいて
術衣の帽子をかぶっていたので隠れている時間が長かったが
明日は外来

ヤレヤレ

まあ
ヘルメットをかぶるにも
頭を洗うにも
実に便利ではありますがね…

運命?

2010-07-04 | 想い・雑感
昨日は雨のため
バイクはお休み
夕方図書館に返却&借り出しに行ったところ
満車

車庫のおじさんに本の返却のみ行ってもらい
退散

帰宅すると
病院から電話

緊急手術応援依頼

車庫に入れなかったのは
この電話に捕まるための
神の差配としか思えぬ!

それに晴れていたら
遠く離れた地を
走っていたでしょうしね

手術は
無事 終了
帰宅23時30分