肩の脱力

肩に力を入れると
疲れがたまる

肩の力を抜いて行こう

でも怠惰な日常では
どこまでも怠惰となり
かえって生気を失い
疲れが抜けない気分となる

シャキッとして
でも肩の力は抜けて

そんな風にできるといい

暇そうですね
なんて声をかけられることがある
そう暇でもないので
暇とみられるのは癪なような気もするが

やはり私にとっては褒め言葉
患者さんから見て
あまり忙しそうに映らない方がよい

キム氏だって…

いかなる人にも
必ず死は訪れる

実際にいつどのように亡くなったかは
どこまで真実が語られるかわからないので
不明としか言いようがないが
絶対的権力の中枢にいても
時が訪れれば　死ぬ

常におかかえの医師団と医療チーム　
それに医療設備と一緒に移動していたと聞くので
世界で最も急死となりにくい状況にいたはずのキム・ジョンイルが
移動中の列車の中で急性心筋梗塞を起こし亡くなったそうだ

人はなかなか自分が思うような死に方はできないものだ
キム氏もまさかこのような死に方をするとは思っていなかっただろう

われわれはみな
明日をも知れぬ状況を生きている
という自覚を
しっかりと持った方が良い

収束

収束
という言葉を初めて聞いたのは
遠く高校生時代
数列を学んだ時だったと思う

数列の値がある値に限りなく近づいていくとき
その値に収束する
という使い方で習った

福島の収束宣言というときの
収束とは何を意味しているのだろうか

収束と言われればなんとなく事態が落ち着いたという感じがするが
どの状態でとりあえず落ち着いたのかがよくわからない

原発の周りは当分使用不能という状態？
炉内の温度が暴走しない程度の温度に落ち着いた状態？
冷却水がある一定の量で漏れ続ける状態？
完全に抑え込めてもう周囲に原発由来の放射物質が漏れない状態？
…

いったいどんな状態に収束したのだ
ちなみに例に挙げた状態のうち最後の場合は
原子炉自体に関しては問題が終息した…という風に言うのだろうが…

休息

少し体調を崩した
かるい風邪症状
平日ならば薬で症状を抑え込むところだが
dutyのない週末なので
とにかく寝ていることにした

体を休める
ということが如何に重要かを
実感した

風邪をひいたという患者さんが来られれば
その症状に合わせてお薬を処方するが
時々言い忘れる
「暖かくしてゆっくり体を休めてください。」
の一言を
これからは忘れず添えることにしよう

ただ今の世の中
そうも言ってられない
という方が多いからなぁ

桜木

近所の桜は
僅かに残っていた葉をほぼ全て落とした

幹と枝だけとなった桜を見ると
枯れているようにも見える

でも春になると
きっちり花を咲かすんですよね

私のほうはといえば
桜の木の下で花見だ！
と毎年思いながら
その時期を逸してしまうことの繰り返し

来春こそは・・・

冷え込み

今日は冷え込みがきつい
朝より昼のほうが寒い

病棟と医局を結ぶ廊下が寒いので
ぐっと冷えたり温もったり

老体には堪える

それにつけても
福島　山形　岩手
防寒対策に遅れがあると聞き気になる

気温の変化は
体の抵抗力を奪うらしい
特に高齢者の肺炎が心配

野良猫

野良猫の寿命はどれくらい？
せいぜい数年と聞いたことがある

春先に病院の敷地で見かけた
4匹の子猫
見かけないなぁと思っていたら
どうもそのうちの2匹と思われる猫がいた

極端に人を怖がる風がないから
恐らく餌をくれる人がいたのだろう

でもあと2匹は？

野良ちゃんが生きていくのは難しい

何もしない

認知症がひどくなり
家族の顔がわからなくなり
目を開けなくなり
食事をしなくなる

そのまま栄養補給や水分補給をしなければ
死は時間の問題

必要なものを摂取できなくなれば
死を迎えるのが生物の自然なながれ

とは言え
自宅で身近な人が徐々に弱り旅立つ姿など見たことがない現代人に
何もしないという選択をして
それを最後まで続けるというのは
かなりつらいことなのかもしれない

決して間違った選択とは思わないけれど

人のふり見て？

数年前に胃癌の手術をした方の配偶者が
進行胃癌で紹介されてきた

配偶者の状況を見ていても
なかなか検診に行こうという気にならないのか
はたまた片割れがなれば自分がならないと信じてしまったのか

日本人の二人に一人は癌になる
と統計が語っていても
夫婦の片方がなれば
もう一方はならないということを言っているわけではない

まあそんなこと百も承知だろうが
人間
自分は大丈夫と思う傾向が強いのだろう

食べられなくなってようやく病院にかかり
手術が可能かどうかきわどい状況で紹介されてくる
というのは何とももったいない

数年前自分も検査しよう
と思ってもらえていたら
早期がんで見つかっていたのかもしれないのに

少し呑み過ぎ

飲まなければ飲まないで平気なのに
一旦アルコールが入ると
ついついすこーし飲みすぎる

食事と同じく腹八分目
を心がければよいのだが
酔うほどに
思考回路はぼんやりし
感覚は鈍麻し
まだいける…と感じてしまう

忘年会の帰り
ちょっとひっかけようと
バーでいただいたジンベースのカクテル２杯

効いた

家に帰り
コートを着たまま
朝を迎えた

帰り着いたころに
アルコールの血中濃度が
一番高くなったのかなぁ

本当に懲りないねぇ

面白い恋人

北海道のお土産
白い恋人

それをもじったのか
大阪のお土産
面白い恋人

箱の装丁の雰囲気までなんとなく似ている

でも面白い・・・ほうは
中身が小型のゴーフルのようなもの

お菓子としては
個人的には
白い恋人のほうが好きです

が

お店で見かけると
思わず足を止めてしまいました

月食

小学生のころ
月食の観察で
写真を撮ったとことがある

二階の窓をあけ
時間をおいて写真を撮った

その時から４０年以上の月日がたった

その間
多くの人が生まれ　そして　死んでいき
人間にとって多くの変化が起きたはず

でも
月に映る地球の影は
ちっとも変わらない

人が見上げる高い山も
ちっとも突起としては映らない

怒り　悩み　嘆き　憎しみ　…

大したことない

煙草のけむり

学会で大阪に行ってきた
新大阪駅で待ち時間
構内の喫茶店で休憩

「喫煙席にされますか　禁煙席ですか」
「禁煙席をおねがいします」

座ってみると
両者の間にはほとんど仕切りが無い状態
しかも空気のカーテンの存在もなさそうで
匂いがやってくる

その上さらに
喫煙席のほうが
席数が多い

昔なら
五輪真弓の歌でもくちずさんだかもしれませんが
早々に店を出ました

肺炎

胃癌に対して胃全摘を施行後１年半が経過したＫさん
庭の手入れが楽しみという
７０代後半だがなかなかお元気な方
お子さんは少し離れた町で生活しており
一人暮らしの男性

ある朝
病院の交換から外線が入っているとのことで電話を取ると
そのＫさんからであった

数日前から高熱が続くとの連絡

お子さんがそのあとを継ぎお話をすると
ヘルパーさんが来たときには
何も食べずに寝込んでおり
ふらふらの状態だったとのこと

私は丁度手術に入るところなので
外来担当者に診察をたのんでおくと申し上げると
手術が終わるころまた電話をするとＫさん
しかし肺炎が強く疑われたので
お子さんに必ずすぐ連れてくるように伝え
検査や点滴の指示を出した

術中に電話連絡が入り
やはりひどい肺炎で入院になったとのこと

高齢者の肺炎は怖い
これで命を落とす人は多い
肺炎が日本人の死因の第４位であることを
改めて認識する必要がある

Ｋさんもヘルパーさんが来なければ
おそらくもう数日我慢をし
そのまま間に合わなくなった可能性がある

もし一人暮らしをする
高齢の親がおられるなら
数日に一回は電話をしてあげてほしい
「元気？」の一言をかけてあげてほしい
それで親を守れることは
少なくないと思う

西高東低

昨日は雨が降ったり　陽がさしたり　雹がふったり
と大荒れの天気でしたが
今日は日の光が暖か
しかし予報では夜にかけて
気温は下がっていくとのこと

寒冷前線が過ぎたのだろうと
天気図を見てみると
案の定　見事な西高東低の気圧配置

天気図上の低気圧及び寒冷前線が
福島あたりにかかっている
東北であまり荒れた天気になってほしくないですね

これからいよいよ本格的な冬
防寒対策は進んでいるのだろうか