「ナンバンギセル」は他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する
ハマウツボ科の寄生植物で、主に寄生するのは「ススキ」や「サトウキビ」
「ミョウガ」、「ギボウシ」等のイネ科やカヤツリグサ科の単子葉植物であると云われ
花が咲く迄は姿が殆んど見えないので、夏から秋の開花時期に成ると
ある日突然生えてきた様に思われがちですが、生育期に茎は地際から地中に有って
鱗片状の葉を付けて寄生主の養分を吸い取って生長し、開花期になると
そこから花柄をニョッキリと伸ばして地上に姿を見せて、花柄の先端には
ふっくらと膨らんだ萼が付いていて、そこから淡い紅紫色の花を一輪
俯きかげんに咲かせ、花は筒状の形で先端が5つに浅く切れ込んでいるので
その姿を、昔には南蛮人と言われていたポルトガル人やスペイン人の
船員達が咥えていたマドロスパイプに見立てて、「ナンバンギセル」の
名前が付けられたと云われており「ナンバンギセル」は「ススキ」等の根に寄生し
自分単独では生きられない寄生植物なので、これだけを採取してきて鉢植えにしても
上手く育てる事が出来ないので、2012年の2月下旬に四国在住の爺やの50年来の友人から
「ナンバンキセル」の種(微粉状)と寄生主となる「八丈ススキ」を一緒に送って貰い
3月に成ってから「ナンバンキセル」の種を、鉢植えした「八丈ススキ」の根元に散布し
初めて育てましたが、残念ながら「ナンバンキセル」は上手く育たず失敗をしてしまい
その後も友人から「ナンバンキセル」の種と寄生主の「カヤ」や「ススキ」等を
3回送ってもらって生育に挑戦しましたが、爺やは見事に失敗してしまい
爺やは「ナンバンギセル」の姿を、もう見る事が出来ないと思っていたら
数日前にPC勉強会サークルの友人から、自宅近くに在る山麓の「ススキ」の中で
「ナンバンギセル」の花が咲いているのに気付き、案内するので見に来ませんかとのメールを頂き
爺やはまだ実物を見た事が無くて、一度は見たいと思っていましたので
早速電話を入れて待ち合わせ時間と場所を打ち合わせ、本日のお昼前に友人と合流し
友人の案内で、ようやく念願だった「ナンバンギセル」の花を見る事が出来て
友人にお礼を言って満足して帰り、今回場所が分かったので来年の花の咲く頃には
数回訪れて、「ナンバンギセル」の花を眺めたいと今から計画しています
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