![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/40/d0b351964fc36bee790cdd590189ff63.jpg)
弁護士や報道機関等に2回目のメールが
届いたとの、新聞記事が載っていたが
今年の秋に発生した、日本国内で何者かが
インターネットの掲示板を介して
東京都や大阪府等に住んでいる
5人の人達が持っているパソコンに指示を送り
遠隔操作によってネット上で
計13件の襲撃や殺害予告を行ない
ネットに書き込み時のログに残った
IPアドレスを根拠とした捜査で
当該パソコンの所有者をつきとめて
直ちに容疑者として逮捕された
「遠隔操作ウイルス事件」は、記憶に新しく
これを踏み台として襲撃や殺人等の犯罪予告を行ったサイバー犯罪で
善良な一般の人が何時この犯罪に巻き込まれ、犯人にされても不思議ではなく
パソコンが普及した社会では、大変恐ろしい事件が発生してしまった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/60/cda62be7aa0be8b570bab64d23bec7eb.jpg)
IPA(独立行政法人・情報処理推進機構)の
発表した報告に依れば
今回の「遠隔操作ウイルス」の仕組みは
攻撃者が、インターネット上のあるサーバーに
ウイルスを仕掛けたソフトウェアを配置し
誰でも閲覧が可能な掲示板等に
予め配置したウイルスの場所(URL)を書き込み
書き込みを読んだ一般利用者が
掲示板に書き込まれたリンク(URL)を
クリックすると、ウイルスがパソコン内に保存され
この保存されたファイルを「実行」すると
「遠隔操作ウイルス」に感染してしまう仕組みで
海外等の複数のサーバーを経由し、実行していたと考えられている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f6/1bfa930793cc823cef598fc7dcb2fa7b.jpg)
今回の「遠隔操作ウイルス」は
やはり、攻撃者が自身への追跡を
困難にする為に、複数のサーバーを経由して
別の掲示板に、ウイルス感染パソコンへの
指令に相当する文字列を書き込み
遠隔操作ウイルスが感染したパソコンから
その掲示板の特定のページを
定期的にチェックをしに行き
そこで、自身への指令に相当する
文字列を発見すると、その指令を
実行する仕組みで
「chikan.zip」をダウンロードして解凍すると、「chikan.exe」と「data」という2つのファイルが出来
更に「chikan.exe」を実行すると、「iesys.exe」と「cfg.dat」という2つのファイルが作られ
これは、通常のソフトウェアの「インストール」に相当し、それと同時に「chikan.exe」が削除され
新たに作られた「data」を「chikan.exe」にファイル名を変更してしまい
「cfg.dat」には、ウイルスが指令を読み取りに行く際に
掲示板の中のどの「ページ」を参照するかが、記述されており
当然ウイルス作成者である攻撃者は、当該ウイルスが参照する「ページ」が
どこなのかを把握しているので、攻撃者がその「ページ」に指令を書き込んだ事により
実際に犯罪予告が、書き込まれたものと考えられ
また「cfg.dat」の内容を書き換える事で、ウイルスが指令を読み取りに行く「ページ」を容易に変更出来
「ページ」を変更したウイルスを、別の利用者にダウンロードさせる事で
攻撃者は対象者を特定した形で、用途と目的に応じて指令を出す事が可能だと書いてあった
またこのようなウイルスにかからない為には、IPAから下記の注意事項が呼びかけられていた
1. 出所の不明なファイルをダウンロードしたり、ファイルを開いたりしない
2. アダルトサイトやフィッシングサイトに誘導されたり、場合によっては
クリックしただけでウイルスに感染する事があるので、安易にURLリンクをクリックするのは避ける
3. 使用しているパソコンのOSやアプリケーション等の脆弱性を解消する為に
常に最新の更新プログラムを適用して、脆弱性(セキュリティ上の弱点)を解消する
4. ウイルス対策ソフトを導入し、ウイルス定義ファイルを最新に保ちながら使用する
5. 万が一ウイルスに感染してしまっても、そのウイルスが外部と通信する事を防ぎ
更にはウイルスの存在に気付く事が出来る可能性のある「パーソナルファイアウォール」を
適切に設定して使用する
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます