同じ畑で野菜を一緒に作りながら、色々と教えて頂いているMさんから
昨日、山形県産・高級品種のさくらんぼ「佐藤錦」のお裾分けをして頂いた
果樹王国と呼ばれている山形県でも、特別な存在と云われる「佐藤錦」は
さくらんぼの中で最も人気が高く、りんごを小さくした様な大粒の形をしていて
この真紅の果実をそっとかむと、ジューシーな甘みが口の中に広がり
Mさんのお心使いで、この貴重な果実を昨夜美味しく頂く事が出来た
「佐藤錦」の故郷・東根市は、最上川の支流である乱川の扇状地に位置し
水捌けが良過ぎて水田には向かず、昔から畑地として利用されていたが
明治時代の初め、当時の内務省が西洋果樹の苗木を配布し
その中にサクランボも含まれていたが、収穫期が梅雨と重なる為に
実が割れてしまい、その上日持ちもしないとあって生産量が伸びなかった時
「新しい品種を何とか作れないものか」と、そう考えたのが
「佐藤錦」の生みの親と云われている佐藤栄助氏で
彼は事業に失敗した為、当時の東根町の中心部から南方に移り住み
広大な松林を開墾する毎日であったが、好奇心が旺盛な事に加え
果樹栽培が趣味だったので、果肉が固くて酸味のある「ナポレオン」と
甘いが保存の難しい「黄玉(きだま)」に着目し
この2種間の交配に依って出来た種子を、発芽させて苗木を作り
そのなかで良いものを移植して、育成し続け
大正11(1922)年には初結実をみたが、更に選別を重ね続け
2年後には遂に最も優れた1本、即ち「佐藤錦」の原木育成に成功し
時は、本格的に取り組んでから15年余りの歳月が過ぎていた
この様にして出来たさくらんぼは、砂糖の様に甘いので
「佐藤錦」と名付けられ、ジューシーで甘味と酸味のバランスがとても良く
初夏の食卓を華やかに彩るさくらんぼが、この様にして誕生したと云われている
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