
先日、市内の或る公園を訪れ
園内を散策していた時に
よく目立つ真っ赤な色の花が
沢山咲いているのに気が付き
近寄って名札を見てみると
「カイコウズ」と書いてあり
「カイコウズ」はブラジル原産
マメ科の暖地に生える落葉小高木で
日本へは江戸時代に渡来したと
云われている「アメリガデイゴ」の
和名であり、梅雨時になると
大きさは5cm以上で
雄シベが独特な曲がり方をした
・・・画像のアニメは、「Giam」を使って作成しました。(画像3枚)・・・
9月頃迄の長い間、咲き続けると云われ
九州・鹿児島県の県花にもなっています
現在の岐阜県海津市千本松原地区は、江戸時代には
木曽川、長良川、揖斐川の三川が集まって流れており
古くから水害が多く発生し、洪水で分流や合流を繰り返していたので
薩摩藩の力を弱める為に、時の徳川幕府が薩摩藩に対して
美濃・伊勢・尾張の木曽三川の治水工事をを命じ
当時の薩摩藩の家老であった平田靱負(ゆきえ)が総奉行となり
1年3ヶ月の難工事を終えて、ようやく完成させたものの
平田靱負は、84人と云う多くの殉職者を出した事と
薩摩藩に対して多大な出費をさせた事の責任をとって自害してしまいました
薩摩藩士の業績を讃え、薩摩藩士達によって行われた
宝暦治水工事により、水害から命が守られ多大の恩恵を受けた
濃尾平野の輪中地帯の人々から、薩摩義士と呼ばれ
感謝されるようになり、薩摩藩士の慰霊と宝暦治水の偉業を記念する為に
薩摩藩家老平田靱負と薩摩藩士84名を祭神とする宝暦治水神社と
宝暦治水之碑が河口側の南端に建てられ、毎年春と秋の年2回
平田靱負と薩摩藩士の功績と供養の為の慰霊祭が行われています
そして1971年(昭和46年)に岐阜県と鹿児島県が姉妹県盟約を締結し
1991年(平成3年)の盟約20周年を記念して、海津市の南濃・関ケ原線の
道路沿いに「カイコウズ(鹿児島県の木)」を植樹し、薩摩義士の功績を
後世迄伝える為に、「薩摩カイコウズ街道」と名付けられ
今の時期になると真っ赤な花が、この道路沿いで咲き始めています
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