まさか今回の旅でブナ林を歩くとは想像していなかったわたし。
なんという無知!!
ブナ属(Beech)はブナ科の落葉性広葉樹で、ヨーロッパ、アジア、北アメリカの温帯に10種類ほど分布しているんだそうです。
スペインに自生しているのはヨーロッパブナと呼ばれる種。フランスやイギリス、ポルトガル、トルコなどにも多いそうです。特にフランスでは、ヨーロッパブナは優位な樹木で、フランスの森林の約10%にも及ぶんだって。
わたしがこのブナ林に出会ったのは、フランスとスペインの国境になっているピレネー山脈のふもと付近。
私たちが歩いたサンティアゴ巡礼路の一つである「フランスの道」は赤い印が付いている部分(マドリッドを除く)。フランスのサンジャンピトポルトという街を出発してまもなく、ピレネー山脈の麓を通ってスペインへと入っていきます。
楽しみにしていたピレネー越えだったのですが、この日はものすごい悪天候。
視界はほぼないし、風や雨も強まって、もう寒くて寒くて…
そんな時、峠を越えてしばらく行ったあたりでものすごい量の落ち葉の森を歩いたんです。
それは、それはふかふかでしたが、雨のためにじっとりもしていました。
身体中ずぶ濡れになり、カメラを出すのもためらわれたため、この落ち葉の森の写真はありません(^^;;
必死に歩いている時は、まさかこれがヨーロッパブナの森だなんて思いもしなかったんですよね。
ただ、足元に生えている不思議な葉っぱが気になって…
ちょうど芽生えたばかりだったため、最初はエンレイソウのように葉の上に花が咲くのかなぁなんて思っていたのですが、やがて、本葉が展開している個体に出会い、目を近づけたら、ブナの実が落ちていたのです。
これも写真はないんですけどね(^^;;
面白い形をした木が並んでるなーと思って撮影した分。
子葉の写真とこの写真はひどい雨の中でも、なんだか心が動いて撮影したんですが、最初の2枚は麓に近づきだいぶ雨が小降りになってきたのと、ブナ林なんだーと気づいて記録したいと欲が出たために撮ったもの。
「ブナの森」って、なんかいいなって思うんですよね。
…って、どうして最初からブナと気づかなかったのか!?
どう見てもブナじゃん(^^;;
いずれにしてもあの落ち葉が敷き詰められた森のことは忘れられません。雨がピークだったのとかなりの斜度だったので、カメラな気分ににれなかったんですよね。でも一歩踏みしめるごとに自然の豊かさが伝わってくるような、あのふかふかしっとりの感じ♪
ヨーロッパにもブナの森がある
このことに気づき、ヨーロッパの森に一気に親近感が湧きました。
ちなみに、南半球でも、南極ブナ属に分類されるブナが自生しています。属こそ違いますが、実の形なんかはよく似ています。ブナは温帯の象徴とも言える植物なんですね。
お恥ずかしい話、昔は国ごとに全く違う植物が生えているもんだとばかり思っていたんです。
植生が似てるってことは、気象条件も似通っているわけで、当然暮らしぶりだって共通する点が多く生まれてくるわけなんですよね。
難しいことはちっともわからないんですが、そういうことをふわっとでも感じられるようになったのは旅に出た成果のような気ががします。
ちなみに私たちが麓にたどり着いた頃、峠付近は雪になったそうです。どうりで寒かったわけです(>_<)
またいつか、このブナの森を、晴れている時に歩いてみたいなと…。とりあえず10年後くらいが目標です!!
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