Happy Charming Life 徒然ブログ 2005~

yaplog 終了により、goo blogお引越し。2005年からの備忘録として大切にしていきたいです。

「嘘?」は禁物のバリ島

2011-07-19 22:41:19 | Bali
バリ島の中心はやはりデンパサールだ。ウブドに住んでいる人々も買い物や病院はデンパサールまで頻繁に通う。車で45分以上はかかるのにだ。私が知り合ったウブドの子供達は毎日、デンパサールのインターナショナルスクールまで通っていた。渋滞を含めると往復2時間以上はかかるでしょう。運転手さんはその倍はかかっていることになる。どこも渋滞のデンパサール周辺とウブドの往復はドライバーさんのことを考えると、ちょっとお気の毒だ。電車、バスという公共交通機関がないのは、それなりに大変だと思う。私はクタのスーパーやショッピングモール、デパート等にも出向いたけど、やはり本当のバリを知るには、デンパサールの市場に行かないと・・・と思って、友人Aにお願いした。
私の持っていたガイドブックによると、市場には可愛い掘り出し物が沢山あるらしい。百聞は一見にしかず・・・と、ガイドブック(ARUCO)にはパサール・バドゥンと言われる庶民の台所という生鮮食品や日用品のエリアは7:00~16:30と書かれていて、川を隔てた向かいのクンバサリ・ショッピングセンターは日用品とおみやげ物屋さんエリアで9:00~18:00と書かれていた。今年出たガイドブックなので、私は早くここに行かないと閉まってしまうよ。と急いでいた。ところが、Aは24時間やっているから、いついっても大丈夫だと言うのだ。

その前にデンパサールのジャガッナタ寺院やしょぼい・・・しょぼすぎる博物館と言われる元宮殿を訪れた。博物館の入り口には門番なのか?博物館の人なのか?なりすましなのか?係りの人風のおじさんが数人いて、5000ルピーとガイドブックに書かれていたが、先週から10000ルピーに変わったと言うではないか?先週から????と怪しいと思いつつも、入場料の表示もチケットもないけど、入るためにはこのおじさんを突破しなくてはならないので、払った。他の中国人も同様に怪しいと思いつつも払っていた。白人達も。怪しさ一杯のたいしたことない内容の博物館を経て、急いで市場へ出向いた。
お昼過ぎにAと待ち合わせをした時に、ガイドブックに載っていた市場のお店が16:30までだと思い込んでいた私は、早く行かなくっちゃ!と急いでいたのだが、市場はずっと開いているから大丈夫だと言うので、今年出版されたガイドブックに営業時間が書いてある旨の説明をした。(英語で)何回かやり取りがあって、私がその度に「うそ!」と日本語で言い、「だってガイドブックに書いてあるよ。」と英語で言った。何度も「嘘?」と日本語で独り言のように言っただけなのだが、相手の顔色が変わってきたのだ
インドネシア人はめったに怒らない民族と言われているのだが、Aは子供に誤ってサンダルをぶつけられても怒らない人なのだが、私がAに対して「嘘つき」と言っているつもりはないのだが、この「嘘?」という言葉に敏感に反応していた。すると、「僕の言う事が信用できないのか?だったら、夜中にもう一度この市場に連れて来るから。24時間やっていると、僕が言っているのに、なぜ君は嘘だと言うのか?僕は嘘はついてない!」と憤慨モードで完全に怒って言い返された嘘?って言ってるのは、あなたを疑って発しているわけじゃないんだけど・・・なんだ?この怒りようはと、「小さい男だな~」と、ま~いいやとやり過ごすことにした私。

そして、後で知ったのだが・・・バリ島では外国人相手だけでなく、同じインドネシア人同士でも騙し合いが日常茶飯事であり、出し抜きあったり、ほらを吹いたりすることも、習慣であったり、生きる上での方便であるという社会なので、正面と向かって相手に「嘘つき!」と言うのは、最大の無礼であり、侮辱なんだそうである。。。たまたま、私は在住10数年の日本人の方とお話する機会も沢山あったので、色々とバリ島の現実を知ることが出来た。Aが私に対して、嘘をついているとは思っていないので、私がガイドブックの情報を彼の言うことより信じているということ事態が、彼には許しがたかったのかもしれないが。。。バリでは嘘だらけ、騙し合い文化が日常だから、自分はそうではないという意思表示でもあると思った。

余談ではあるが、バリ島で子供は神様と言われるように、とても大切に甘やかされて育つ。同じヒンドゥーのインドでも同様で、子供は甘やかして、大切に大切に育てる傾向にあり、怒ったり、叱ったりしないのだ。なので、バリ人と結婚した日本人奥様から聞いた話では、子供を本当に叱ったり、躾けたりしないので、そのまま大人になっている人が多いと嘆いていた。何か?人生の指針となる伝統芸能を身に着けているとか、厳しい修行やお稽古をしている子供達は大丈夫だと思うけど、子供の頃から誰も叱ったり、躾けたりされないで育ってしまう人がけっこういて、日本人や西洋人が思っている責任感とか、やる気とか謝罪とかいう気持ちや感情を持たない大人がけっこう居るそうだ。バリで子育てをしている人ならわかるらしいが、よその家の子が遊びに来て自分の家の物を明らかに盗んで持って帰っているとわかっても、叱ってはいけないそうだ。日本人ならもちろん、叱るに決まっているのだが・・・バリでは他人や子供を特に人前では叱ってはいけないそうだ。そして、盗まれた方が周囲に諭されるのだ。「あの子には、たまたまその時に悪霊が乗り移ったから、物を盗んだんだね。そうに違いない。だからあの子は悪くないのよ。」と、誰もがそう口にするそうな・・・いやはや・・・。そんな風習なので、指摘しても謝ることをしない人もいるし、例えば・・・お金のある人から何かを貰うことは当然のこととしている雰囲気もある。自分より裕福な人は自分に援助をするのは普通のことだという土壌もある。そして・・・長くバリ島に通っている知り合いのバリニーズダンスを習い続けている日本人男性の意見では、盗んだり、騙されたりしても、彼らの貧しさを考えたら、それは仕方がない、当然だと言っていた。私は寄付や援助はいい事としてするのは賛成だけど、盗まれるのを黙認するのは賛成できない。神々の島なら、神様が見ているんでしょう?とでも言ってやりたいのだ。しかし・・・神様も悪霊もこの島では都合よく利用されているのが常である。

そんなわけで、友人Aもまさか、自分が「嘘つき」呼ばわりされるとは、青天の霹靂だったのだろう。ちなみに、この市場はあまりにも現地モードで、鶏や豚がぶら下がっていたり、生臭い魚が並んでいたりして、何も買う気がなくなってしまった。Aはアヒルのゆで卵?だったか?卵とか、体に悪そうなドーナツのようなインドネシアの揚げ菓子をいくつか買って、食べていた。
私はお昼ご飯も食べてなかったのだが・・・なんだか食べる気も、買う気も失せてしまったのだ。初バリでこの市場を楽しめるとは思わなかったけど・・・やはり私には、スーパーの方がいいな・・・と思ったのでした。
ちなみに帰り道は、人が沢山いる市場の通路を平気で車で通り抜けていく羽目になります。誰か?怪我したら大変だと冷や冷やですが、現地の人々はバランスいいから?めったに車にひかれるような、間抜けな人はいないようです。Aは市場では私とは数メートル間隔をあけて歩き、まったくもってヘルプしてくれる様子はありませんでしたので、とっても退屈そうな態度がプンプン私はそんなAに対して「今日は機嫌悪いんだ。あなたのこと嘘ついてるなんて思ってないのに、嘘ってそうゆう意味で言ってるんじゃないんだよ。相槌のようなものね。本当?really?と同じような使い方なんだよ。」と英語で説明したところ・・・ピョ~ンと急に笑顔になって、機嫌が直りました。異文化体験でした









バリ島お店事情など(その2)

2011-07-19 15:16:51 | Bali
Ubudから車で20分くらいのテガラランという場所は棚田のある場所で、見事な段々畑ならぬ水田が広がっている。時間のない観光客にはこの光景を観るには、食事と一緒に楽しむのが一番いいであろう。ということで、私は沢山時間のある旅行者だったけど、ガイドブックにも大きく出てるし、地球の歩き方にも出ているお店に出向いた。

バリ島で不愉快と感じたのは、テガラランとブサキ寺院くらいだろう。

午後1時過ぎだったので、ランチタイムとしては遅めで空いているかも?と思ったのだが・・・。テラス・バディ・カフェというお店に行って見た。そのお店に行く途中の階段でバティックやおみやげ物を売っている夫婦に呼び止められた。買わなくていいから、この風景をバックに写真を撮ってあげましょう。と言われた。「買わなくていいのね。」と手に持っていたデジカメを渡して、1枚パシャリすると・・・あなたにはこのバティック布が似合うと、ピンクとかパープルのバティックを持ってきた。夫婦なんでお店をやっているようだが、このおばちゃんの押しが凄すぎるほど、凄くなった。「あ~失敗した。親切じゃないんだね。」と、遅ればせながら気づいた。結局、1枚800円でバティックを2枚買わされた。ま~柄もいいかも?と思っただが、めったに物売りから物を買わない私としては相場がわからなかったのだ。あまりのしつこさと押しに、早くご飯を食べたいと、面倒になって購入してしまった。きっと・・・この手法でこのおばちゃんは多くの日本人を騙して儲けているのだろう。と、私が憤慨しているのは・・・見せた品物と渡してくれた品物が違ったからだ。見せてくれた品物はほつれもなく、きちんとした布に見えたのだが、実際、お金を払って渡された物は「奥から新しい物を持ってきましょうね。」と言いつつ、ほつれありの粗悪品だったからだ。ビニール袋に2枚入れて持ってこられたので、その場はそのままレストランへと向かってしまった。気づいたのはその後だった。

実は食事中に、近くの席の家族がガイドさんからまったく同じバティックの布を紹介されていた。「これ、一枚500円です。どうですか?」と言われて、素直に購入していた家族連れ。私は1枚1,000円を800円で買ったということは・・・随分と騙されてると気づいたのでした。どちらにしても頭にきたので、バリ島にそのバティック2枚は置いてきましたし、本当の質の良いバティックはそんな廉価では買えません。これが私の物売りからは絶対に買わないぞポリシーに火をつけました。元々、外国人に500円~1,000円で売る品物は値段はあってないようなものです。お店を構えているにもかかわらず、粗悪品を売りつけたおばちゃんのほかにも、同じ布を頭のカゴに入れて売り歩く多くの物売り達にも囲まれます。食後、囲まれた物売りのおばちゃんはまったく同じバティック布を300円だと言ってました。

テラス・バディ・カフェは実は同じ棚田を風景に、ライス・バディ・カフェというお店と並んでいた。でも、雑誌や旅行社で紹介されるのはテラスの方らしい・・・知らずに、テラスの方に出向いたら、ほぼ満席。そして最前列のお席が空いても、ガイドさんが連れて来た日本人のお客様優先。しいては、旅行社を利用してきたお客様優先ということ・・・なので、私は仕方なく後ろの席に座りました。だいたい後ろか前の席しかないレストランの作りだけど、前列はその時はすべて日本人でした。個人客はとっても不遇なのだ・・・と実感。これは食事時間だけかもしれないが、お店の人に最後に聞いたら・・・外国人のお客様が100%です。ガイドさんが連れて来たりした場合は、その方が優先です。と断言していました。なるほど・・・お味も特にいいわけでもなく、どちらかというとなのに、押し寄せる旅行者で一杯だ。日本人のお客様達は旅行社やガイドより予約を入れているので、最前列に座れるけど、個人客や外国人は後ろの席なので、ちょっと・・・不満・・・なわけです。ええっつ~~~旅行社の管轄なの?と、かなり驚いた私です。ちなみに、私のランチはベジタリアンチャンプルとジュースで1,000円ほど。完全に観光客相手のお店でした。

つまり・・・同じテガラランで食事するなら、隣のライスの方が個人客は確実に良さそうです。しかし、この棚田はバリ島で縦横無尽に車で走れるなら、アメッドに行く途中のシドゥメンの村でも見れるし、他にも見ました。

←アメッドの帰りに通りかかったティルタガンガという広大な棚田の風景です。




バリ島お店事情など

2011-07-17 23:33:26 | Bali

この写真のお店は、ジンバランビーチにあるビーチクラブというレストラン&バーだ。お料理を作っている棟にオープンエアの普通のレストランの席があるが、続いてビーチの上にこの簡易ベッドのようなカバナのような席が何個か続いてあって、夜に行くと、それはロマンティックであった。ジンバランというのは漁港で、魚介類のお店が並んでいるのだが、そのお店が並んでいる方とは少し離れた、フォーシーズンレジデンスの前にこのお洒落なお店。

このカバナのような席はいいideaで、お洒落だな~と感心しながら、ディナーを食べることにした。海は目の前で散歩している人々もいて、夕暮れ時にちょっとカクテルやアペタイザーを食べにくるのもいいだろう。穏やかな海なので、適度な波音だし、フォーシーズンすレジデンスの前なので、客層は個人客の白人客しかいない。つまり、静かだった。メニューはもちろんローカル値段ではなく、観光客値段。春巻き450円、サラダ640円、ミックスシーフードプレート980円、ビンタンビア@250円、グリルドアヒ(まぐろ)780円、小サラダ150円等で税・サービス料入れて二人で4千円ほどだった。量はINDUSに比べると、少なめでお味勝負の店ではなく、お酒をたしなむのにいい店なんだろうと思った。

自分の席(ベッドのような)から、夜空と海が見渡せて、潮風も心地よくて、このロケーションはとっても素敵だと思ったので、値段が多少高めでも、ま~いいね、とAと話していたのだ。近くに6人組の60代の白人グループが来たのだが、なんと、彼らはカクテルやお酒を飲みながら、マリファナを吸っていたそうだ。アメリカ人のおじいさんが・・・マリファナ・・・バリでは、確かご法度だし、麻薬がらみは重罪で死刑もあるはずだ。なのに・・・ここは観光客の中でもお金持ちが利用する店だからか?捕まる心配がないからだろうか?Aはマリファナの匂いがする、自分は吸ったことないけど、吸っている人を見たことがあるからわかる・・・とか。

なぜ?この店を見つけて入ることになったのか?というと、車をどこに停めようか?迷っていたところ、大勢の中国人団体客が渋滞している車の間を縦横無尽に歩いているではないか。あ~ここにも沢山の中国人観光客がいるのか・・・と、思って彼らは昔ながらのジンバランの魚介類BBQのお店に大勢押し寄せていた。団体というか大勢のグループ単位で行動するので、にぎやか過ぎる・・・と私達は敬遠した。なので、逆に行ったら、この店がポツンとあったのだ。出来て間もないお店だったし、選択肢が他になく、車は路上駐車。

居心地もよく、雰囲気も良く、食事を楽しんだのだが・・・最後に大きな落ちがあった・・・流石バリ・・・あり得ないんだけど・・・「トイレに行きたい!」って、お店の人に聞いたら、「トイレはまだ工事中です」って工事中れっきとしたレストランですよ~~~~。近くに他の店はありませんし、裏のフォーシーズンズはレジデンス仕様なので、門が閉ざされていて、入れません。お店の人はビーチの公衆トイレへどうぞって。しかし、公衆トイレは夜遅かったからか?施錠されていて、入れないのだった・・・仕方なく、私はジンバランの大衆的なお店の集合している場所に走って行って、その辺に座ってる男性陣にトイレのありかを聞いて、知らないお店の従業員トイレへそう、トイレットペーパーのないバケツに手桶が置いてあるだけのトイレです。素敵な店のあとで・・・水を手桶に入れて、流すトイレか私はいつもティッシュを持ってますから、助かりました

バリでは確実に高級なレストランですが、トイレないのか早く作れと言いたかったです。言ったけど。。。

ガルーダインドネシア航空の直行便で帰国する場合、飛行機は深夜に出ます。なので、ホテルにレイトチェックアウトを頼むか?普通にチェックアウトして、観光したり、スパに行ったりして、時間を有効に使う人もいる。私の場合、普通に午前中にチェックアウトして、UbudのIndusというレストランでランチをして、Utama SpiceというUbudでも手作り無添加コスメ、石鹸で有名なお店に行って、スパで4時間過ごして、夕飯に行った。Utama Spiceは、自然の物だけで無添加でボディーローション、リップや石鹸等を作っていて、すべて手作りだというのは、お店の工房に行けば、一目瞭然だった。

本当に刺激のない、保湿力のあるシーウィード(海草)を使ったボディーローションはとても気に入った。インドのアーユルベーダ化粧品でもなぜなのか?刺激があったので、インドネシアはどうなの?と思ってたけど、ここのは本当に無添加だと体感したので、また購入したいと思っている。ウタマスパイスは民家の一角なので、とてもわかりづらい場所にあるけれど、見つけた感もあります。お薦めです。

レストランのトイレが完成したら、バータイムにはビーチクラブもお薦めです。

それから、バリ島ではネイルサロンには行かない方がいいと断言しちゃいます。高級ホテル内のネイルサロンなら多少は安心かもしれませんが、いつも日本でネイルサロンに通っている場合・・・バリのネイリストさんのレベルは驚くほどの低さです。日本人のいるサロンはいくつかあったはずなのに、ウブドには現在はありませんでした。閉店してしまったとか・・・。で、バリでうかつにもローカルなネイルサロンに行ってしまって、大後悔手足をやったのですが、手は甘皮取りの時に彫刻刀のようなネイルキットでさくさく切ってというか、掘っていくものだから、出血しました「ええっつ、何でコレを使ってるの?私の肌は繊細だから、コレは駄目でしょう。」と注意しても、これはアメリカ製だから、いつもコレを使ってる・・・とのこと。なんというか・・・ケアが雑すぎて、危険が一杯です。

安かろう、悪かろうなんだ・・・と行った自分に反省でした。マッサージにおいては、だいたい上手なんだけど、ネイルについては、バリではやらないほうが安全。その後、手の指の周りの皮は剥けてるし、痛々しい指になってしまいました。

日本人がいるサロン以外行かない方が無難です。




満月の日のケチャダンス(ウルワツ寺院)

2011-07-14 21:37:09 | Bali
私が満月だと思っていた6月16日(木)に夕方からバリ島の最南端にあるウルワツ寺院にケチャダンスを見に行くことにした。私が思っていた満月は16日なんだけど、バリの人々は1日早い15日(水)を満月だと言っていた。私はバリ人に「ねえ、間違ってるよ。16日が満月だよ。」と何度も訂正してみたのだが、ダイビングショップの日本人奥様もバリのお店の人もインドネシア人のAも皆さん、15日が満月だと言い張る・・・おかしい・・・後でわかったのだが、日本(含む西洋式の太陽を中心とした暦)と、ヒンドゥーの暦、更にはバリの暦があって、何がなんだかわからないのです。ヒンドゥー式は、1年が210日です。3種類のカレンダーが最低限存在していて、確か他にもあったような・・・。物売りが「バリ式カレンダーお薦めですよ。」としつこく言ってくるので、拒絶反応がおきて知りたくなくなりましたが。。。ということで、現地の人と私の満月は1日ずれていました。見た目は同じです。
ウルワツ寺院の入場料は他のどの寺院よりもお安く(確か7500・・・安くなったそうです)、寺院の人々も親切で観光なれしているせいか?とても的確にテキパキと誘導や応対をしてくれていました。私が着いたのが6時少し前で、もうすでにケチャの会場は人々で埋まっていました。駐車場のところで入場料を払って、更に奥に進んでいくと、最南端の断崖絶壁から海を見下ろせるポイントがあります。そこで、皆さん写真を撮っています。本当なら、夕陽が美しい(ここは夕陽が見れる場所)はずでした。が・・・曇ったり、雨だったりして半端な夕暮れでした。お猿さんが観光客のサロン(寺院で腰にまきつける布)をひっぱったり、メガネを欲しがったりして、いたずらをしています。そしてケチャの会場の手前で改めて、ケチャの入場料70,000ルピーを払います。いくらだったか・・・忘れました。私には日本語の説明書をくれました。満席に見える会場にも、ケチャのスタッフが所々に座っていて、遅れてきた私を正面の真ん中辺のいい席にいたスタッフが「おいで!」と手招きしてくれて、そこに座りました。

ケチャはお猿さんという意味らしく、ケチャケチャケチャというのは、お猿さんの鳴き声のようにも聞こえます。どこも村単位でやっているので、この人たちもこの辺の村の人なんだと思います。仕事より宗教行事、お祭り、村の行事を優先するバリの人々としては、そこで生まれ育った場合、避けられない運命というか使命のようなものでもあるのでしょう。男性陣の生声での詠唱が始まり、どんどん日は沈み、満月が現れる・・・という予想でしたが、曇り時々雨で、満月は見られずじまいのウルワツでした。
トランス状態にダンサーがなっていく、トランス=正しいケチャと思っていたところ・・・映像やTVで観るより、意外と皆さん、普通で周囲に気配りをしつつ、歌って、踊っているではないですか?つまり、トランス状態の人を見つけるほうが難しかったのですが。。。インドに伝わるラーマ・ヤーナ物語と合体させて、ケチャダンスだけでなく、美しい女性陣も出てきますし、バリ舞踊も楽しめます。そして、正義の味方みたいな役割で白い猿(バリでは縁起がいいらしい)がコミカルでもあり、運動能力も高くて、大活躍の会場でした。白い猿は私の隣にも座って演技をしたり、身軽でした。
神聖なる宗教がかった踊りなのかと思っていたら、完全なるエンターテイメントのショーのようで、とても楽しめて、あ~楽しかったと言いながら帰りました。後日、バリ舞踊を習っている日本人男性と現地在住日本人の方にウルワツのケチャは、もうエンターテイメントになってしまって、質が落ちたと言われましたが、私はそれでもいいと思いました。天気がよければ、更に素敵だったでしょう。

ウルワツ寺院は参拝はしていませんが、というよりここは異教徒は参拝できないそうで・・・ケチャだけのために行ったとはいえ、ヒンズー寺院をめぐるために事前に街でサッシェ(腰紐)とサロン(腰布)を購入しました。二つで700円程度の安いものです。これはいちいち寺院で借りるより買った方が良いです。ヒンズー寺院では肌を露出してはいけないので、長いスカートかレギンス等を履いていれば、腰紐だけでいいのです。ちなみにバリではどこでもビーサンが普通ですが、ここもビーサンが最適です。水溜りや土の場所もあり、駐車場までの帰り道は暗くて足元も良く見えませんから。

ウルワツは毎日、たくさんの観光客が訪れますので、しつこい勧誘や物売りの人にも会いませんし、入場料も他の有名寺院の半額になっていたりして、かなりあっぱれです。どこの寺院も外国人を見たら、金づるだと思えではなく、神様がいるのであれば、余裕ある対応をして欲しいものです。こうやって、値段を下げれば下げるほど、人々は気軽に来てくれて、威張った対応のお寺の人(寺には僧侶なのか?威張ったおじいさんが多いので)も見かけませんでした。ブサキでは威張っているのか?怒鳴っている僧侶のようなおじいさんを見かけた。インドネシア人は怒らない民族のはずなのに・・・。やはりブサキはどこが、格が高いのだろうか。場所だけだと思う。




アルマでベリーダンスを観る

2011-07-12 21:57:31 | Bali
アルマミュージアムとホテルといえば、ウブドやバリの人は誰でも知っているであろうところだ。そこで、私のベリーダンスの元先生でもあるミシャールと元クラスメイトの仲間が5日間のリトリート合宿のお披露目ショーをした。私は本当はこのリトリートに参加するつもりだったのだが、2週間以上滞在するので、予算的にちょっと無理かと思って、予定を変更した。

何の約束もしていなかったのだが、成田発のガルーダインドネシア航空の直行便で、スタジオのメンバーと偶然数人出会った。そして、色々とお話できたので、リトリート(といっても、相当ハードスケジュールな感じ?)不参加の私としても、仕上げの舞台は見に行こうと思っていた。行ってよかった。豪華なステージで素晴らしいミュージシャンのおじさまの演奏と皆の情熱が弾けていた。私も弾けたいところだ・・・ただ、テクニックがいまだにない、ない

久しぶりに見たミシャールは相変わらず、女神のような雰囲気をたたえ、踊っていた。なつかしい~、と思いつつステージを注視する私。ミシャールの作ったスタジオは、基本的に技術ではなくて、精神性や感情表現などを大切にしているので、テクニックではない!とよく言っているのだが、やはりテクニックがあるほうが、舞台上の表現も豊かで楽しくなると思うのです。

アルマの中の野外ステージから急遽、雨が降ったら大変ということで、屋内ステージに変更になったのだが、迷っているうちにホテルの人に遭った。その中年男性のホテルマンはとても親切に屋内ステージまで案内してくれる道すがら、私が今回、アルマではなくウブド郊外の人のVillaに泊まっているという話で、今度よかったら、アルマにどうぞ!という意味も込めて、案内してくれた。ウブドの街は交通量もひどいし、日中は人も大勢いて、全然世俗的なのだが、ここの中は隔絶された世界だと思った。敷地内に川が流れ、森と渓谷がある。うっそうとした森林でやや暗い感じもするのだが、ウブドの中で静かなところはここだけかもしれないと思うほど、ほっとする感じだ。間もなくオープンするという、SPA棟をなぜか?私に見せてくれた。SPAの個室は窓辺にバスがあって、オープンエアで渓谷を臨めるようになっていた。この親切なホテルマンは私に、「あなたは日本人なのに、どうして英語を話すんですか?」という不思議な質問をしてきた。これは、バリで沢山同じ質問をされてきたので、「う~ん、ハイスクールで習ったから。」と答えている。「でも英語を話す日本人にあまり会ったことがないんですよ。皆さんが英語を話せたらいいのに・・・。」と言われる。。。けっこう接客で苦労しているんだな~と思いました。意思疎通が図れないのは、どこでも困りますから。このリゾートは街の中なのに、本物って感じで素敵でした。

ちなみに、後日たまたま友人の友人の別荘におじゃましたところ、この田んぼの向こうはアルマだよ、と言われた。周囲は渓谷や田園に囲まれているということは、民家から離れているので、鶏の声に悩まされることもないと推測される。ウブドで静かなところ・・・本当、稀少なんだけど・・・と実感した私ですから。