バリ島の中心はやはりデンパサールだ。ウブドに住んでいる人々も買い物や病院はデンパサールまで頻繁に通う。車で45分以上はかかるのにだ。私が知り合ったウブドの子供達は毎日、デンパサールのインターナショナルスクールまで通っていた。渋滞を含めると往復2時間以上はかかるでしょう。運転手さんはその倍はかかっていることになる。どこも渋滞のデンパサール周辺とウブドの往復はドライバーさんのことを考えると、ちょっとお気の毒だ。電車、バスという公共交通機関がないのは、それなりに大変だと思う。私はクタのスーパーやショッピングモール、デパート等にも出向いたけど、やはり本当のバリを知るには、デンパサールの市場に行かないと・・・と思って、友人Aにお願いした。
私の持っていたガイドブックによると、市場には可愛い掘り出し物が沢山あるらしい。百聞は一見にしかず・・・と、ガイドブック(ARUCO)にはパサール・バドゥンと言われる庶民の台所という生鮮食品や日用品のエリアは7:00~16:30と書かれていて、川を隔てた向かいのクンバサリ・ショッピングセンターは日用品とおみやげ物屋さんエリアで9:00~18:00と書かれていた。今年出たガイドブックなので、私は早くここに行かないと閉まってしまうよ。と急いでいた。ところが、Aは24時間やっているから、いついっても大丈夫だと言うのだ。
その前にデンパサールのジャガッナタ寺院やしょぼい・・・しょぼすぎる博物館と言われる元宮殿を訪れた。博物館の入り口には門番なのか?博物館の人なのか?なりすましなのか?係りの人風のおじさんが数人いて、5000ルピーとガイドブックに書かれていたが、先週から10000ルピーに変わったと言うではないか?先週から????と怪しいと思いつつも、入場料の表示もチケットもないけど、入るためにはこのおじさんを突破しなくてはならないので、払った。他の中国人も同様に怪しいと思いつつも払っていた。白人達も。怪しさ一杯のたいしたことない内容の博物館を経て、急いで市場へ出向いた。
お昼過ぎにAと待ち合わせをした時に、ガイドブックに載っていた市場のお店が16:30までだと思い込んでいた私は、早く行かなくっちゃ!と急いでいたのだが、市場はずっと開いているから大丈夫だと言うので、今年出版されたガイドブックに営業時間が書いてある旨の説明をした。(英語で)何回かやり取りがあって、私がその度に「うそ!」と日本語で言い、「だってガイドブックに書いてあるよ。」と英語で言った。何度も「嘘?」と日本語で独り言のように言っただけなのだが、相手の顔色が変わってきたのだ
インドネシア人はめったに怒らない民族と言われているのだが、Aは子供に誤ってサンダルをぶつけられても怒らない人なのだが、私がAに対して「嘘つき」と言っているつもりはないのだが、この「嘘?」という言葉に敏感に反応していた。すると、「僕の言う事が信用できないのか?だったら、夜中にもう一度この市場に連れて来るから。24時間やっていると、僕が言っているのに、なぜ君は嘘だと言うのか?僕は嘘はついてない!」と憤慨モードで完全に怒って言い返された嘘?って言ってるのは、あなたを疑って発しているわけじゃないんだけど・・・なんだ?この怒りようはと、「小さい男だな~」と、ま~いいやとやり過ごすことにした私。
そして、後で知ったのだが・・・バリ島では外国人相手だけでなく、同じインドネシア人同士でも騙し合いが日常茶飯事であり、出し抜きあったり、ほらを吹いたりすることも、習慣であったり、生きる上での方便であるという社会なので、正面と向かって相手に「嘘つき!」と言うのは、最大の無礼であり、侮辱なんだそうである。。。たまたま、私は在住10数年の日本人の方とお話する機会も沢山あったので、色々とバリ島の現実を知ることが出来た。Aが私に対して、嘘をついているとは思っていないので、私がガイドブックの情報を彼の言うことより信じているということ事態が、彼には許しがたかったのかもしれないが。。。バリでは嘘だらけ、騙し合い文化が日常だから、自分はそうではないという意思表示でもあると思った。
余談ではあるが、バリ島で子供は神様と言われるように、とても大切に甘やかされて育つ。同じヒンドゥーのインドでも同様で、子供は甘やかして、大切に大切に育てる傾向にあり、怒ったり、叱ったりしないのだ。なので、バリ人と結婚した日本人奥様から聞いた話では、子供を本当に叱ったり、躾けたりしないので、そのまま大人になっている人が多いと嘆いていた。何か?人生の指針となる伝統芸能を身に着けているとか、厳しい修行やお稽古をしている子供達は大丈夫だと思うけど、子供の頃から誰も叱ったり、躾けたりされないで育ってしまう人がけっこういて、日本人や西洋人が思っている責任感とか、やる気とか謝罪とかいう気持ちや感情を持たない大人がけっこう居るそうだ。バリで子育てをしている人ならわかるらしいが、よその家の子が遊びに来て自分の家の物を明らかに盗んで持って帰っているとわかっても、叱ってはいけないそうだ。日本人ならもちろん、叱るに決まっているのだが・・・バリでは他人や子供を特に人前では叱ってはいけないそうだ。そして、盗まれた方が周囲に諭されるのだ。「あの子には、たまたまその時に悪霊が乗り移ったから、物を盗んだんだね。そうに違いない。だからあの子は悪くないのよ。」と、誰もがそう口にするそうな・・・いやはや・・・。そんな風習なので、指摘しても謝ることをしない人もいるし、例えば・・・お金のある人から何かを貰うことは当然のこととしている雰囲気もある。自分より裕福な人は自分に援助をするのは普通のことだという土壌もある。そして・・・長くバリ島に通っている知り合いのバリニーズダンスを習い続けている日本人男性の意見では、盗んだり、騙されたりしても、彼らの貧しさを考えたら、それは仕方がない、当然だと言っていた。私は寄付や援助はいい事としてするのは賛成だけど、盗まれるのを黙認するのは賛成できない。神々の島なら、神様が見ているんでしょう?とでも言ってやりたいのだ。しかし・・・神様も悪霊もこの島では都合よく利用されているのが常である。
そんなわけで、友人Aもまさか、自分が「嘘つき」呼ばわりされるとは、青天の霹靂だったのだろう。ちなみに、この市場はあまりにも現地モードで、鶏や豚がぶら下がっていたり、生臭い魚が並んでいたりして、何も買う気がなくなってしまった。Aはアヒルのゆで卵?だったか?卵とか、体に悪そうなドーナツのようなインドネシアの揚げ菓子をいくつか買って、食べていた。
私はお昼ご飯も食べてなかったのだが・・・なんだか食べる気も、買う気も失せてしまったのだ。初バリでこの市場を楽しめるとは思わなかったけど・・・やはり私には、スーパーの方がいいな・・・と思ったのでした。
ちなみに帰り道は、人が沢山いる市場の通路を平気で車で通り抜けていく羽目になります。誰か?怪我したら大変だと冷や冷やですが、現地の人々はバランスいいから?めったに車にひかれるような、間抜けな人はいないようです。Aは市場では私とは数メートル間隔をあけて歩き、まったくもってヘルプしてくれる様子はありませんでしたので、とっても退屈そうな態度がプンプン私はそんなAに対して「今日は機嫌悪いんだ。あなたのこと嘘ついてるなんて思ってないのに、嘘ってそうゆう意味で言ってるんじゃないんだよ。相槌のようなものね。本当?really?と同じような使い方なんだよ。」と英語で説明したところ・・・ピョ~ンと急に笑顔になって、機嫌が直りました。異文化体験でした
私の持っていたガイドブックによると、市場には可愛い掘り出し物が沢山あるらしい。百聞は一見にしかず・・・と、ガイドブック(ARUCO)にはパサール・バドゥンと言われる庶民の台所という生鮮食品や日用品のエリアは7:00~16:30と書かれていて、川を隔てた向かいのクンバサリ・ショッピングセンターは日用品とおみやげ物屋さんエリアで9:00~18:00と書かれていた。今年出たガイドブックなので、私は早くここに行かないと閉まってしまうよ。と急いでいた。ところが、Aは24時間やっているから、いついっても大丈夫だと言うのだ。
その前にデンパサールのジャガッナタ寺院やしょぼい・・・しょぼすぎる博物館と言われる元宮殿を訪れた。博物館の入り口には門番なのか?博物館の人なのか?なりすましなのか?係りの人風のおじさんが数人いて、5000ルピーとガイドブックに書かれていたが、先週から10000ルピーに変わったと言うではないか?先週から????と怪しいと思いつつも、入場料の表示もチケットもないけど、入るためにはこのおじさんを突破しなくてはならないので、払った。他の中国人も同様に怪しいと思いつつも払っていた。白人達も。怪しさ一杯のたいしたことない内容の博物館を経て、急いで市場へ出向いた。
お昼過ぎにAと待ち合わせをした時に、ガイドブックに載っていた市場のお店が16:30までだと思い込んでいた私は、早く行かなくっちゃ!と急いでいたのだが、市場はずっと開いているから大丈夫だと言うので、今年出版されたガイドブックに営業時間が書いてある旨の説明をした。(英語で)何回かやり取りがあって、私がその度に「うそ!」と日本語で言い、「だってガイドブックに書いてあるよ。」と英語で言った。何度も「嘘?」と日本語で独り言のように言っただけなのだが、相手の顔色が変わってきたのだ
インドネシア人はめったに怒らない民族と言われているのだが、Aは子供に誤ってサンダルをぶつけられても怒らない人なのだが、私がAに対して「嘘つき」と言っているつもりはないのだが、この「嘘?」という言葉に敏感に反応していた。すると、「僕の言う事が信用できないのか?だったら、夜中にもう一度この市場に連れて来るから。24時間やっていると、僕が言っているのに、なぜ君は嘘だと言うのか?僕は嘘はついてない!」と憤慨モードで完全に怒って言い返された嘘?って言ってるのは、あなたを疑って発しているわけじゃないんだけど・・・なんだ?この怒りようはと、「小さい男だな~」と、ま~いいやとやり過ごすことにした私。
そして、後で知ったのだが・・・バリ島では外国人相手だけでなく、同じインドネシア人同士でも騙し合いが日常茶飯事であり、出し抜きあったり、ほらを吹いたりすることも、習慣であったり、生きる上での方便であるという社会なので、正面と向かって相手に「嘘つき!」と言うのは、最大の無礼であり、侮辱なんだそうである。。。たまたま、私は在住10数年の日本人の方とお話する機会も沢山あったので、色々とバリ島の現実を知ることが出来た。Aが私に対して、嘘をついているとは思っていないので、私がガイドブックの情報を彼の言うことより信じているということ事態が、彼には許しがたかったのかもしれないが。。。バリでは嘘だらけ、騙し合い文化が日常だから、自分はそうではないという意思表示でもあると思った。
余談ではあるが、バリ島で子供は神様と言われるように、とても大切に甘やかされて育つ。同じヒンドゥーのインドでも同様で、子供は甘やかして、大切に大切に育てる傾向にあり、怒ったり、叱ったりしないのだ。なので、バリ人と結婚した日本人奥様から聞いた話では、子供を本当に叱ったり、躾けたりしないので、そのまま大人になっている人が多いと嘆いていた。何か?人生の指針となる伝統芸能を身に着けているとか、厳しい修行やお稽古をしている子供達は大丈夫だと思うけど、子供の頃から誰も叱ったり、躾けたりされないで育ってしまう人がけっこういて、日本人や西洋人が思っている責任感とか、やる気とか謝罪とかいう気持ちや感情を持たない大人がけっこう居るそうだ。バリで子育てをしている人ならわかるらしいが、よその家の子が遊びに来て自分の家の物を明らかに盗んで持って帰っているとわかっても、叱ってはいけないそうだ。日本人ならもちろん、叱るに決まっているのだが・・・バリでは他人や子供を特に人前では叱ってはいけないそうだ。そして、盗まれた方が周囲に諭されるのだ。「あの子には、たまたまその時に悪霊が乗り移ったから、物を盗んだんだね。そうに違いない。だからあの子は悪くないのよ。」と、誰もがそう口にするそうな・・・いやはや・・・。そんな風習なので、指摘しても謝ることをしない人もいるし、例えば・・・お金のある人から何かを貰うことは当然のこととしている雰囲気もある。自分より裕福な人は自分に援助をするのは普通のことだという土壌もある。そして・・・長くバリ島に通っている知り合いのバリニーズダンスを習い続けている日本人男性の意見では、盗んだり、騙されたりしても、彼らの貧しさを考えたら、それは仕方がない、当然だと言っていた。私は寄付や援助はいい事としてするのは賛成だけど、盗まれるのを黙認するのは賛成できない。神々の島なら、神様が見ているんでしょう?とでも言ってやりたいのだ。しかし・・・神様も悪霊もこの島では都合よく利用されているのが常である。
そんなわけで、友人Aもまさか、自分が「嘘つき」呼ばわりされるとは、青天の霹靂だったのだろう。ちなみに、この市場はあまりにも現地モードで、鶏や豚がぶら下がっていたり、生臭い魚が並んでいたりして、何も買う気がなくなってしまった。Aはアヒルのゆで卵?だったか?卵とか、体に悪そうなドーナツのようなインドネシアの揚げ菓子をいくつか買って、食べていた。
私はお昼ご飯も食べてなかったのだが・・・なんだか食べる気も、買う気も失せてしまったのだ。初バリでこの市場を楽しめるとは思わなかったけど・・・やはり私には、スーパーの方がいいな・・・と思ったのでした。
ちなみに帰り道は、人が沢山いる市場の通路を平気で車で通り抜けていく羽目になります。誰か?怪我したら大変だと冷や冷やですが、現地の人々はバランスいいから?めったに車にひかれるような、間抜けな人はいないようです。Aは市場では私とは数メートル間隔をあけて歩き、まったくもってヘルプしてくれる様子はありませんでしたので、とっても退屈そうな態度がプンプン私はそんなAに対して「今日は機嫌悪いんだ。あなたのこと嘘ついてるなんて思ってないのに、嘘ってそうゆう意味で言ってるんじゃないんだよ。相槌のようなものね。本当?really?と同じような使い方なんだよ。」と英語で説明したところ・・・ピョ~ンと急に笑顔になって、機嫌が直りました。異文化体験でした