Happy Charming Life 徒然ブログ 2005~

yaplog 終了により、goo blogお引越し。2005年からの備忘録として大切にしていきたいです。

誰も語ってないアメリカ史by オリバー・ストーン監督の勇気

2013-05-12 14:12:58 | インポート
先週にオリバー・ストーン監督のUntold story of the United states of Americaというアメリカの歴史の本質に焦点を当てた番組を、何度も観た。NHKのBSで特集していたのだが、次は6月ということ。なので、ネットで検索してみたら、Daily Motionというサイトでこの番組が観られる。NHKのオンデマンドという有料のサイトでも今月の放送分は観られるし、DVDがツタヤにあるかもしれない。2012年に世の中に出たようだ。

オリバー・ストーン監督と共同著者の歴史学者ピーター・カズニック氏のインタヴューがアメリカのdemocracy nowという番組に出ています。デモクラシーナウクリックどうぞ。ピーター氏は、原子力、核のエキスパートだそうです。このインタヴューの中で原子力爆弾を落としたのは、多くのアメリカの若者を救うために必要だったいうアメリカ史的正論が、そうではなかったということを話されてます。すでに日本は原子力爆弾を落とさなくても終戦は時間の問題だったのに・・・落としたのだと・・・。それにはソ連侵攻の方が日本を終戦を決意させる大きな要因であったと。。。

この中で公式報道は真実をねじ曲げている。与えられた情報をうのみにはできない。と発言しています。

薄々気づいていたけど、アメリカの大統領というのがこんなに精神的に魂的に人間的に良心度が低いのかという事実に驚愕するほかない。一部の特権を持った人々の我欲による意図によって、こんなに世界中が戦力とお金により歪められ、自分達と違う考え方、思想の人々を苦しめ、殺していいのだろうか?いいはずがない。他者との違いを認めて尊重しようというのは一般人としてはグローバルスタンダードなルールだと思うけど、今までの戦争について、改めて考えさせられた作品で、すべての戦争はやはり無秩序で無意味だと再確認する。街で起きた盗難や殺人の犯人は逮捕されて、刑罰を与えられても、国を動かす人々は戦争で数十万人殺したとしても、誰も逮捕されない。今の日本の政治と原発災害と同じ様に大きすぎる事件は誰も責任を取らないのだ。歴史を繰り返しているのは、どこも同じか・・・。

今までの軍事産業を潤わせる体制を止めようとする者は大統領になれないし、なったとしても途中で考え方を改めたケネディーは殺されてしまった。無意味なベトナム戦争に参加したオリバー・ストーン監督だからこそ、こんなに調べて、アメリカの若者をはじめ、アメリカ人に本当の事を伝えて、考えてもらいたい!という熱意を感じる。よくまだ生きていられて、よかったとさえ感じるが、オバマ政権の軍縮ムードの今だから世に出されたとも考える。ブッシュ政権だったら、世の中に出てないでしょう。

ケネディー大統領とその後に弟のロバート大統領候補を殺害した犯人達だが、ニュースで流された映像だと思うが、二人とも真の犯人とは思えないような濡れ衣を着せられた哀れな人々に見えた。ロバートを殺した人がパレスチナ人だというが、パレスチナ人がどうして?ロバート・ケネディーを?イスラエル人じゃないのに・・・まったく動機が納得できないこの可哀そうな犯人は生贄のようだと思ったほど。どこの世界もでっち上げや嘘がマスメディアを通して、人々は何度も聞かされるとそうなんだ!と簡単に洗脳されてしまうのだろう。

何度も過ちを繰り返し続けている国をなんとかしたい!という希望の表れの作品だと感じる。すべてノンフィクションであり、彼の作品だから、政治家の意図やメディアの意図は入ってない、アメリカ国民にとっては見たくもない人もいるだろう、過去に目を向けて、過去を知って正しい方向性の未来を作るべく助けになる稀有な精神的には崇高な目的を持った作品だと思う。アメリカでこの作品を作り、映像と書籍で出すには相当の勇気がいるであろう。オリバー・ストーン監督は勇気があるし、尊敬する。過去の政治家でも本流と違う考え方の賢く、良心を持った人々は残念ながら、国民に選ばれることはなかった。

メディア戦略やイメージ戦略で安易に選んでしまった結果が、今の政治家の変遷を続けさせ、今のアメリカを作っている。冷静に考えれば、いつも必ず大多数が正しいとは限らない。もし、ヘンリー・ウォレス氏がトルーマン大統領に代わっていたら・・・アメリカも世界も今とは確実に変わって、より良いものとなっていたでしょう。ウォレス氏がこのストーン監督のキーパーソンとなったようです。

日本の歴史についても、オリバー・ストーン監督のように明治維新前くらいからの歴史検証を視点を変えて、特集してくれる番組はないだろうか?通説がいつも正しいとは限らないということは、もう我々は知っているはず。

2回ずつ観てもまだ理解が足りないけど、最初に観た印象では・・・すべては国民のための戦争ではなくて、国のため=軍事産業ため=利権者(政治家)ために、何度も戦争を引き起こし、長引かせ、経済を活性化したり困窮させたりして、世界中に影響を与えてきたという事実に基づいた時代検証にもなるドキュメンタリー、ノンフィクション作品である。公に私達が薄っぺらくしっているアメリカの歴史ではなくて、TVや大手メディアでは誰も語ってない、語れないであろう情報を4年半という月日をかけて、調べ上げ、ドキュメンタリーとして10話のTV番組になっているのだ。
日本語の題名はもう一つのアメリカ史とされているが、私は本は読んでないが、こちらにある記者の本の感想コメントと簡潔にまとめられた記事をどうぞ。

この記者さんの文章を引用させてもらうと・・・
本書で描かれる「もうひとつのアメリカ史」は、一見するとこの理想化された建国神話とはまるで正反対の、アメリカの負の記述が延々と続いていくのだが、その暗部の核心に迫ろうとする気迫は凄まじい。その深い闇のさらに先に透けて見えるものは絶望感ではなく、むしろ希望であるように感じる。

これほどまでに躊躇なく自国の暗部を見据え、公然と衆目に自国の「恥部」をさらけ出すことが出来るのは、オリバー・ストーンがアメリカの理想を実は誰よりも信じており、自国の過去の罪状を告発することでアメリカを”浄化”(Purify)出来るという考えや信念を抱いているからこそではないか。そして過去に学ぶことで、次世代にこそアメリカの真の理想を実現してほしいというメッセージが込められているのではないか。私にはそう思えてならない。

本書からは、一時よりは陰りが見えたとは言え、いまだに世界に超大国として君臨するアメリカの歴史観や思考様式も勿論学ぶことが出来る。国家・企業・個人が国際政治・経済のパワーゲームで伍していくためにも、それらは大切な学びであることは間違いない。

しかし本書から真に学ぶべきは、思わず目を背けたくなる自国や自身の失敗に透徹した眼差しを向ける「客観性」と、理想を信じ将来や次世代にその希望を託さんとする「主観性」をいかにあわせ持つか、その知性や哲学ではないだろうか。自国にこれだけ強力な浄化作用を促すカルチュラル・ソフトウェアを保持していることこそがアメリカの真の強みでもあり、その仕組みと源泉を分析し学び取ることこそが地域文化研究の意義だと私は考える。

・・・・アメリカに大きな影響を与え続けられている日本。今まで憲法9条のお陰で、アメリカが参戦したベトナムも朝鮮戦争にも行かずに済んだのではないか?湾岸戦争も。憲法を改正したら、どこにでも日本は行かなくてはならないだろう。同盟関係っていう関係だから。オバマ大統領は戦費縮小させたいとイラク・アフガニスタンから出来るだけ早く手を引きたいようであるが、そもそもイラクとアフガニスタンを混乱に陥れ、無秩序にしてしまったのは外から来たアメリカである。昔から何度も同じ事を繰り返し、オサマビンラディンを戦士として兵器を供与して、軍事訓練したのもアメリカ。兵器は兵器でしっぺ返しを食らうのだと思うのだ。


人の嫌がることはしない、自業自得、しっぺ返しというのは、今や一般人ではなく国々の権力者層に教訓として、過去をきちんと振り返り、何が最善か?考えてもらいたい。一般人の方が何倍も権力者達より賢いと思うのは私だけ?

追記:昨年、見ず知らずのアフガニスタン駐留のアメリカ人からフェイスブックで友達になってくれとメッセージが来たことがあった。誰かわからない会ったこともないので、お断りの返信をしたら、彼は普通の会話や普通の話したいと懇願するメッセージをを送り続けてきたのだが、フェイスブックなのに友達がいないのだ!おかしい、怪しい、ますます友達になれないと思いつつ、一方的な焦りというか?切望のメッセージを注意深く読んでいて、気付いた。誰だかわからないと友達になってもらえないなら、自己紹介したいとメッセージが来た。アフガニスタンに駐在しているネイビーシールズ(特殊部隊)だと自己紹介してきた直後に、彼のフェイスブックが突然通じなくなった。彼は自己紹介の中で、20代の職業軍人でネイビーシールズに所属していて、今はアフガニスタンに居ることを明かし、普通の会話を出来る相手を切望していて、発砲の音や戦闘の音が聞こえる日常で平常心を保つために普通の話題を話せる相手が欲しい、このままではおかしくなってしまいそうだ、僕と話をしてもらいたい!というHelp!の叫びとも取れる内容だった。その中で外部との接触は一切禁止されていて、メールも禁止されているし、知られたら妨害されると書いてあった。なので、外国人の私を選んだのだろう。彼は何度もフェイスブックのアカウントを登録しなおして、接触してきたという不思議なくらいに手の込んだメッセージであった。本当とネイビーシールズなのか?20代の男子が一体どうしちゃったんだろうか?とも思った。

最初は嘘かと思ったけど、どうやら本当のようだと感じた。それが事実だと感じて、凄い怖いと思ったのは、彼が新しアカウントでメッセージを送ってきたらすぐにそのアカウントが使えなくなるということ。可哀そうになって、「友達にはなれないけど、生きて祖国に帰ってください。」とメッセージを返信したら、それはなぜなのか?私からはまったく送信できなかったのだから。まだ無事にアフガニスタンに居るのか?アメリカで暮らしていることを祈る。

ネイビーシールズというのは海に居るものだと思っていたので、まさか?アフガニスタンに居るのか?と疑っていたら、ここ数年はアメリカの海軍であるネイビーシールズという特殊部隊がそれは大勢駐留しているという事実があった。戦争でなくても、紛争地に居る人々は心身共に健康を保つというのは、相当に大変だということ。誰のためにもならない戦争。紛争。。。やってはならない。