ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『グレンダイザーU』#01~#02

2024-07-21 16:16:06 | アニメーション

永井豪原作による’70年代ロボットアニメの金字塔『マジンガーZ』『グレートマジンガー』に続くシリーズ第3弾『UFOロボ グレンダイザー』が2024年夏シーズン、GAINA制作によるリブートアニメ『グレンダイザーU』として蘇り、テレビ東京、BSテレ東、AT-X、アニマックス等で放映スタートしました。

私が異様なほどの執着を持つ『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』に比べると『UFOロボ グレンダイザー』への思い入れは浅く、リアルタイムでの視聴も途中でやめた記憶があります。

その理由はずっと前の記事に書いた通り、シリーズ全体の主人公とも言えるマジンガーZのパイロット=兜甲児がチンケな自家用UFOにしか乗せてもらえず、よその星からやって来たグレンダイザーのパイロット=デューク・フリードの引き立て役に成り下がったことへの強い不満があったから。

あと、デューク・フリードがその名のとおり王子様キャラで、やたらメロドラマだったり悲劇を演じたりするのも私は気に食わなかった。

要するに内容がやや女の子向けにシフトしたんですね。前作『グレートマジンガー』の人気がイマイチ伸び悩んだ原因を「主人公(剣鉄也)が武骨すぎる」ゆえに「ロマンスが描きづらい」と分析した結果なのかも知れません。

だから私と同じように『マジンガーZ』と兜甲児に強い思い入れを持つファン(主に男子)は皆、同じように不満も抱いてた。

その世代が創り手側に回った近年のアニメ映画『マジンガーZ/INFINITY』における兜甲児&マジンガーZの独壇場とも言える大活躍はまさに、積年の恨み……とまでは言わないまでも雪辱を果たすべく描かれたに違いありません。



で、『INFINITY』が好評だったもんで続編も企画された(と聞いた)けどなぜか叶わず、その替わりにってワケじゃないだろうけど『グレンダイザー』がTVシリーズとしてリブートされるに至り、しかも兜甲児や弓さやか(『マジンガーZ』のヒロイン)、そして旧作には未登場だったマジンガーZも出てくると知って、私の胸はザワザワしました。

そいつは嬉しい! けど、大丈夫なのか? また王子様の引き立て役をやらされるんじゃないのか?

2020年代まで来ちゃった今、もうアニメ業界の中心にいるのは昭和世代じゃなく平成世代。マジンガーZと兜甲児に執着するオヤジの気持ちなんか知った事じゃないでしょう。

海外だとマジンガーZよりグレンダイザーの方がメジャーらしいし、少なくとも主役機を食うような活躍はまず出来ない。だからたぶん、チンケな自家用UFOをただマジンガーZに置き換えただけになる。それは覚悟しながら視聴に臨みました。



原作マンガの最初期をイメージしたマジンガーZは、顔のデザインに悪魔感があり過ぎて私の好みじゃないけれど、それでもやっぱりカッコイイし、このクラシックなスーパーロボットが最新技術のアニメで動く姿には感慨深いものがあります。



まあ予想通り初回で破壊されちゃうワケだけど、カッコイイところもしっかり見せてくれたから良しとします。

それにオープニングのタイトルバックを観たかぎり、マジンガーZが改修されてグレンダイザーと共闘する可能性も、無くは無さそう。



旧アニメでは見られなかった“夢の共演”を、旧ファンが待望してるのは創り手たちも分かってる筈だから、きっと最終回あたりでやってくれると信じたい。

兜甲児も旧作よりカッコいいキャラになってて安心しました。逆に主人公のデューク・フリードが『エヴァンゲリオン』の碇シンジみたいにメソメソしたキャラになってて、大丈夫かいな?(デュークのファンを怒らせないか?)と思いました。



旧作では兄弟みたいだったデュークと甲児の関係が、ちょっとボーイズラブを彷彿させるのは“時代”なんでしょう。あくまで彷彿に留めて頂きたいもんです。

ちなみに今回のデューク・フリードは、フリード星の王子様だったけどベガ星連合軍というバッドガイズの罠により、究極兵器たるグレンダイザーを暴走させて自ら故郷を全滅させちゃったという、旧作よりもハードな設定。同じ永井豪原作でも『マジンサーガ』や『デビルマン』に近いかも知れません。

が、私にとってデュークなんかどうでもよくて、がぜん注目せずにいられないのが、兜甲児のパートナーにして、ロボットアニメのヒロインを永遠に代表し続けるこのお方、弓さやか様!



今回は作風から見てヌードはおろかパンチラも期待できないけど、想像を遥かに超える活躍が観られそうでワクワクしてます。旧作には未登場(“東映まんがまつり”の劇場版にチラッと出ただけ)でしたから。

そして第2話の時点じゃ未登場だけど、デュークのやんちゃな妹=グレース・マリア・フリードとさやかの関係がどんな風に描かれるのか?



マリアは旧作で甲児と友達以上・恋人未満な関係でしたから、その設定を踏まえるならさやかさんと三角関係になっちゃう。

ラブコメじゃないし主役はデュークゆえ、そこはオミットされる可能性もあるけど、ファンサービスとしてスパイス程度には描いて欲しいところ。

それはともかく今のところ、さやかさんがメインヒロインで第2ヒロインがマリア、そして旧作でメインだった牧葉ヒカルが第3ヒロインになりそうな感じ。

旧作で女性ファンの不評を買ったせいか、ヒカルさんのキャラが豹変してます。



主役機=グレンダイザーのデザインはそんなに大きく変わってないけど、ロボットとしてのキャラクターが「究極兵器」と前述したように、よりデンジャラスなものとして描かれてます。『エヴァンゲリオン』に多大な影響を与えたマジンガーシリーズが、逆に影響を受けてるように世間からは見られそう。



ほか、ベガ星連合軍の“円盤獣”に加えてフリード星の女性兵士が操るスーパーロボットや、新しい女性キャラも続々登場する模様。キャラクターグッズを売らなきゃ成り立たない業界ですから。



そしてタイトルバックから察するに、さやかさんの愛機は旧作の後半で甲児が乗ってた「ダブルスペイザー」になりそう。

マリアが「ドリルスペイザー」、ヒカルが「マリンスペイザー」の操縦を担当するのは旧作と同じで、甲児はマジンガーZが復活しないかぎりはメインのスペイザー(グレンダイザーと合体するUFO)に乗るみたいです。やっぱ円盤かいっ!?

ヌードもパンチラも期待できないけど、やっぱり兜甲児&弓さやかが出てるなら観るしかないし、フィギュアも買うしかありません。そういうファンがいっぱいいるんですよホントに。


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