テレビ朝日系列「日曜プライム」枠で先日放映された、大門剛明さんのミステリー小説『不協和音』をドラマ化した単発2時間スペシャル。
熱血刑事とクールな検事が対立しながら共に事件を解決する話ってことで、シリーズ化がほぼ絶望視されてる『ケイジとケンジ』の代替企画なのかな?って一瞬思ったんだけど、こちらは去年撮影された作品のようで、単なるネタ被りですねw
でも、これはこれで面白かったです。
かつて自白強要により冤罪を引き起こしたと世間から糾弾され、その真相を語らぬまま急死した刑事(丸山智己)の幼い息子2人が、それぞれ別の親類に引き取られて21年後、刑事と検事になって運命の再会を果たします。
亡き父への憧れから月島東署の刑事になった叩き上げの兄=祐介(田中 圭)と、父を否定する立場から検事になったエリートの弟=真佐人(中村倫也)。対照的な道を歩みながらも、父が間違ってなかったことを信じたい想いは同じだったりする。
そんな二人が、一筋縄じゃいかない容疑者たちと向き合い、その本心を読み解くことで、父の心情をも理解していくというストーリー。
まさに旬の俳優となった田中圭くんが安定の演技で熱血刑事をチャーミングに演じる一方、これまで何だかフワフワした役が多かった中村倫也くんが、スコッチ刑事にも匹敵するクールさとシャープさでエリート検事を見事に演じてます。お二人とも本当に上手い!
さらに、何かと祐介に絡む熱血弁護士に趣里、本庁捜査一課の警部補に杉本哲太、月島東署の署長に中島一之、祐介の後輩巡査に笠松将、そして先輩巡査に生瀬勝久、その妻に多岐川裕美が扮するほか、木下ほうか、岡部たかし、川島潤哉、板倉チヒロ、小野寺晃良etc…といった実力派キャストが脇を固めます。
これだけ演技力のある役者が揃うと見応え充分。ちょっと神木隆之介くんに似た少年役の小野寺晃良(おのでら あきら)くんは殿下=小野寺昭さんのお身内?かと思ったけど全然関係ないみたいですw
そんなキャスト陣のアンサンブルも素晴らしいし、主役兄弟の背景(過去)と事件(現在)とを無理なくリンクさせるストーリーも面白く、これはシリーズ化の可能性が大いにありそう。
今回はいまいち機能してなかった趣里さん=弁護士のキャラも、シリーズ化されれば刑事と検事を取り持つ立場で活きて来るだろうと思います。
たまたまでしょうけど刑事ドラマのレギュラー出演がこれまで無かった趣里さん。あの杉下右京の娘なんだから、そろそろ刑事役も如何でしょうか?(多部未華子さんの新作ドラマ『私の家政夫ナギサさん』に出られるみたいですね)
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