勤務最後の3日間は、大雪との闘いとなりました。
とはいえ我が地域はそれほど積もっておらず、配達は可能なんだけど配達する荷物(を乗せた便)がなかなか到着しない。名神高速の立ち往生がモロに影響しました。
そもそも、こんな非常時まで律儀に配達指定日を守ろうとする過剰サービスこそが異常。その結果、配達員が疲弊しすぎて今回の私みたいな結果を生むワケです。
そんなブラックな職場とも、ついにお別れする日が来ちゃいました。昨日から有給休暇の消化に入り、まだ会社に籍はあるけど実質はプータローです。
さて、自由の身となった初日の私に去来したのは、果たして開放感なのか罪悪感なのか?
自分でも驚きました。開放感も罪悪感も在りつつ、それ以上に私の心を支配したのは「喪失感」でした。
ひとことで言えば、寂しい! 数少ない過去の恋愛でパートナーを失った時の、胸にポッカリ穴が空いた感じ……ほどではないけどw、そういう切なさ。
思えば、約15年間も同じ場所に通い、同じ人たちと交流した経験って、これまでの人生で無かったんですよね。
もちろん中には二度と会いたくないヤツもいるし、基本的にプライベートな付き合いは(ごく一部の例外を除いて)して来なかったもんで、寂しさを感じるとはホント予想外でした。
もう会わないかと思うと寂しい。やっぱオレもごく普通の人間なんやなあって、安心したようなガッカリしたような。
良かったと思うのは、お礼を言っておきたかった人には全員、ちゃんと挨拶できたこと。
シフト制だし、私は出勤時間が他のみんなと違うから、巡り合わせが悪いと顔を合わせなかったりするんだけど、雪のせいで待機時間が長かったのが幸いしました。
あと、コロナで休んでた事務員さんがちょうど私の最終日に復帰してくれたりして、お陰で思い残すことはありません。
企業としては最悪と言っても過言じゃないけど、個人個人は普通に優しかったり楽しかったり……人付き合いが苦手な私でも仲良くなれたのは、約15年の蓄積あればこそで、それを手放すのは確かに惜しい。けど、仕方がない。別れの時はいつか必ず来るんだし。
そんなワケで、今はちょっと感傷に浸ってます。つくづく、人はやっぱり、独りじゃ生きていけないもんなのですね。
それにしても「悪天候のため」などと言って、もっと遅れても良いと思います。勤勉なのは良いことですし、そう言う意識の人たちのおかげで世の中回っているんですが…。ドライバーさんが減り続けると、これまでの常識は崩れるでしょうね。
喪失感は、仕事がない=誰にも必要とされない事が原因みたいです。今は唯一、家で母の面倒をみる人間が自分しかいないのが救い。つくづく、人は1人じゃ生きていけません。