1985年の4月から7月まで、テレビ朝日系列の金曜夜9時枠で全13話が放映された刑事ドラマ。制作は朝日放送(ABC)&テレキャスト。
全国に13の支部を持つ極悪犯罪組織による日本制圧を食い止めるべく、国家保全機構に所属する6人の特命刑事(藤 竜也、MIE、宅麻 伸、鈴木ヒロミツ、松金よね子、中村玉緒)が活躍します。
その設定は『大激闘/マッドポリス'80』を彷彿させますが、本作は小堀洋 原作・叶精作 作画による劇画『ザ・コップ/特殺官』を映像化した作品だそうで、現代版『必殺仕置人』と呼んだ方がしっくり来そう。特命刑事たちに課される任務は「逮捕」ではなく「抹殺」なんですね。
さらに、彼らがターゲットを始末する際に「特注の拳銃と1発だけの弾丸」がクライアントから渡される設定といい、指令を下すエージェント役が高松英郎さんである点といい、藤竜也さんが後に主演される『裏刑事/URADEKA』('92、やはりABC制作) の原型であることも間違いなさそうです。
そう聞くと面白そうなんだけど、当時はタイトルのダサさとビデオ撮影の安っぽさに興味を削がれ、私はほとんど観たことがありません。まだ『太陽にほえろ!』が継続中だったし、今みたいに刑事アクションに飢えてなかったんですね。
ゆえに感想は書きようがなく、今回は作品の概要紹介のみとさせて頂きますm(__)m もし今、こんな番組が始まったらかじりついて観るだろうに、ホントつくづく贅沢な時代でした。
ちなみに本作は評判も視聴率も悪くなかったのに、制作会社のテレキャストが倒産の憂き目に遭い、延長が叶わなかったとの事。ビデオ撮影なのもたぶん予算が苦しかったからでしょう。後年の『裏刑事/URADEKA』(こちらはフィルム撮影) はその雪辱を晴らす為に生まれた作品なのかも知れません。
なお、本作の後番組は緒形拳主演による『迷宮課刑事おみやさん』全13話。石ノ森章太郎原作による未解決事件の再捜査物で、'87年には金曜夜10時枠で続編『六本木ダンディーおみやさん』全12話も放映され、さらに2002年からは渡瀬恒彦主演による『おみやさん』シリーズもスタートすることになります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます