屯田物語

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優しき歌 序の歌

2020年05月01日 | 立原道造


「優しき歌」は十一編のソネットから成る詩集である。
立原道造が自分の生涯の唯一の伴侶として選んだ女性、水戸部アサイに贈るべき、手書きの詩集として準備していたものだ。
ソネットとは、14行から成るヨーロッパの定型詩のことでルネサンス期にイタリアで創始された。
「優しき歌」の「序の歌」からはじまる十一詩はすべて14行から成っていた。
そして、この詩篇に書かれた”おまへ” とは水戸部アサイさんのことである。