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同人誌の詩人・方等深雪は「大原菊子」についてこう評している。
「パッションをつつましく包んだ夫人、純情の中にひたすら蜜のやうな夫婦愛とそして、貴い母性愛とを培っていらっしゃる幸福そのもののやうな菊子さんです。若い詩人達が澤山先生(ご主人の大村正次)をとりまく時夫人はいつも温かい心で美味しい御手のものの御馳走をして下さいます。先生をも御凌ぎになるやうなすらりとした体軀。御洋装ならどんなにいいだらうとつくづくおもひました。」
「大村菊子」は良妻賢母でかつ大正モダンをも持ち合わせた女性であったようだ。
摂津国の怪人
詩文訂正:×泉のやに→〇泉のやうに