「男性に隷属の置位におかれる不自由の中で、寸暇もない慌ただしさの中でうたわねばならないのです。厨の片隅にお味噌をすりながら、夫の脱ぎ捨てた着物を畳みながら、愛児への添乳に肩をこらしながら、…云々。私達女姓の心血を注いだものです。良く味わっていただくことが出来たら幸ひです。悲しんだり,引込み思案をしたりなどしなくともいゝんです。勇敢に思い切ってうたひましょう聲の続く限り。女性の世界を明快に、宏大にひろげませう皆さん。」
女流詩の會 雑記:塚原英子
残念ながら「女流詩の會」は「日本海詩人」の衰退もありこの一刊を以て終わっている。
摂津国の怪人