古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

はびこる竹薮に挑む気力がほしい。

2012年08月14日 03時56分41秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう道子さんが「畑のムシ防除のために『アセビ』の葉が欲しい」というので、二人でアルミの脚立を持って裏山に登りました。アセビの葉を煎じた液と『わかば』というタバコを水に浸したニコチンの液を混ぜて、大豆の葉に散布します。効くようです。なぜ『わかば』か。一番安い。昔からあるタバコで、コンビニでは売っています。それを毎年1カートン買って、ムシ防除に使います。
 なぜ脚立か。アセピの低い木はもう葉をとってしまい、高い枝の葉を集めるために。道子さんは夕方、大豆に散布しました。シンクイムシの被害は出ていますが途中でとまっているのは散布が効いているのでしょう。今年道子さんは小豆をつくらないで、大豆のムシ防除に力を入れています。
 ぼくは畑仕事の途中、木の杭に塗る塗料が必要になって、東条のコーナンまで軽トラで買いに行きました。いつものように桾原の信号で左に曲がり、オリエンタルゴルフ場への坂を上り、東条へ下ります。左右の田んぼの先はなだらかな丘ですが、丘は竹薮に縁どられています。その縁が太くなり竹薮が丘の上まで這い上がっているところもあります。
 声にならない声でぼくは嘆息します。「あーあ」
 先日山陰を旅したとき、足立美術館に行く道で盛り上がった竹薮を見ました。「全国どこでも竹薮ははびこってるんだなあ」きのうと同じ嘆息。
 播但有料道路の『朝来』パーキングエリアでも同じ嘆息。2年ほど前のことです。コーヒーを飲むカウンターがあり、ガラス越しに向かいの山が見えます。その山を「田舎の家と裏山か。のどかだなー」と見るか。「竹が山頂まで盛り上がって生えてる。凄い勢いだ」と見るか。(いまは竹薮が討伐されてふつうの里山になっているかもしれません。ぼくには「はびこる竹薮」というとあの眺めがイメージとして浮かぶのです)
 きのう裏山に上りながら、2年前に一本残さず竹を切り倒した左の竹薮に、相当びっしり竹が生えているのを見ました。驚くことではありませんし、2年前に切ったことを徒労とも思いませんが、ため息はつきたくなります。
 よく田舎暮らしのテレビ番組があり、田舎の景色が写っています。そんなとき「竹薮」を意識して景色を見てください。全国どこでも竹薮がはびこっています。「野良竹」という呼び方をしているブログがあります。野良犬や野良猫にしないで責任を持って育てるように、竹も管理できたらよかった。でもいまではもう個人の手におえなくなっています。そんな気持ちを静めるためにまた竹を切ろうと思っています。
コメント
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