古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

植えた樹は見えないところで頑張ってるんだ!

2020年05月20日 02時48分34秒 | 古希からの田舎暮らし
 散歩道にあるヤマボウシの写真を、数日前にアップしました。その樹は茂みの北側にあります。日陰でしずかに咲いています。〈凛とした存在感〉! 息をつめて見入りたくなります。
 裏山にもヤマボウシがほしい。
 5年くらいまえにヤマボウシを裏山にも植えました。よく伸びて3メートル超の樹になっています。しかし葉が茂るだけで花は咲きません。散歩道のヤマボウシを見るたびに「裏山の樹も咲くかな」と思っていました。
 きのう道子さんが「ニュース!」。ヤマボウシが一輪咲いているというのです。行ってみると、いっぱい葉が茂っている先のほうに、小さい花が見えます。立派な花ではありませんが、咲いた。
 一輪咲いた。来年から咲くようになる。
 裏山は竹藪ですから、地中には竹の根が縦横に伸びています。いまの時季、タケノコがいっぱい生えてきます。細い竹も、笹も伸びてきます。ヤマボウシは地中の竹の根とたたかって、毎年少しずつ自分の根を伸ばして、花を咲かそうと頑張ってるんだ。
 見えない地中のたたかいに、いのちのふしぎをおもいます。

 もう一つ、樹のニュース。
 5年くらいになるか。渋柿の『蜂屋柿』を買いました。高さ3メートル近い樹を明幸園で買って軽トラで運んできました。竹藪を深く掘り、竹の根を取り除き、花と野菜の土を何袋も入れて、植えました。
 道子さんは毎年、干し柿をつくります。あの甘さは、干し柿でないと味わえません。その渋柿は道の駅で買ったり、村の方にもらったりします。干し柿を、アライグマに食われたことも、アライグマを檻でつかまえたこともあります。裏山で渋柿をならせて、干し柿をつくりたい。
 しかし、蜂屋柿は枯れはしませんが、実はなりませんでした。5年もならないのであきらめていました。道子さんは柿の木のそばを通るとき声を掛けるようにしました。そして今年、花が10個余りついています。
 地中で竹の根とたたかって、実をならせようとしている。
 感動しました。
コメント
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