古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

「おぬしゃ修行が足りんな」と言われそう。

2020年05月30日 21時15分26秒 | 古希からの田舎暮らし
『天狗のかくれみの』という童話に、「おぬしゃ修行が足りんな」というセリフが出てきます。
 イタズラ坊やの彦一が「天狗の隠れ蓑」を着て、《弱い者いじめをしている侍》をこらしめる場面です。読み聞かせをしていると、幼い子たちがケタケタ笑うところです。そのセリフを思い浮かべました。
 自分の気持ちの「大袈裟な揺れ」に、「オレは修行が足りんな」と思ったのです。
 朝から、歩くと痛いので杖を突こうと思いました。膝の手術をしたとき使った杖はどこにしまったか。あちこち探して3本の杖を見つけました。

 玄関に置いて、外に出るときは杖を使うつもりです。
 お昼は暗い気持ちで「難儀やなー」というブログを書きました。午後昼寝をしてから、〈電動ウォーカー〉で歩いてみようと思い立ちました。時速2,8キロとゆっくりですが、連続30分1300メートルを歩きました。痛みは感じませんでした。
「歩けるやないか」。「昼前はえらい落ち込んとったけど」。
 体は元気です。歩けば歩ける。痛みを我慢して歩いても、ひどくなるわけではありません。昨日病院で飲み薬をもらいました。これで治す方法もある。そんなに痛みを意識しないで30分つづけて歩けた。
 しばらくは気持ちのゆれのままに、浮いたり沈んだりしながら様子を見ます。どうしようもなくなったら手術がある。『あんしんクリニック』で診てもらい、必要なら手術をしてもらう。
 足が痛いくらいでこんなにゆれるのですから、もし余命いくら、とか言われる病気だったらどんな気持ちになるか。「修行が足りん」な。しかしその「足りん」ところが人間らしい。
 ま、どんなに未熟でも「みんな死ねる」。何にも持たないで。これほど平等なことがあろうか。
 
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難儀やなー。

2020年05月30日 11時26分00秒 | 古希からの田舎暮らし
 難儀やなー。長生きしてるとこんな目にも合わんならんのか。
 そんな気持ちがチラッと頭をかすめます。昨日から歩けなくなりました。100メートルも歩けない。家の中でちょっと歩くだけです。太腿が痛むとギクッとします。
 思い出すなー。あの姫路に泊まった日を。あれは2年前、2018年8月19日でした。姫路に泊りがけで能(人間国宝が演じる)を見に行きました。山陽電車で姫路に行き、電車を降りたら右膝の痛みがひどくなっていました。杖を持っていたので、すがるように少し歩きました。しかし歩くたびに痛むので10歩歩いては立ち止まり、やっと昼ご飯を食べて、お能のホールに入りました。
 ホテルの朝食バイキングも、ぼくはテーブルについたまま。道子さんがよそってきました。ひどい膝痛は秋には多少軽くなり、「下の畑終い」を手伝ってもらいながら、なんとかやりとげました。そして2019年7月に膝の手術をしました。リハビリ。順調に回復して、元気になり、今年は裏山の仕事に精を出していました。頂上までの階段を作り直し、ビニールパイプの手すりをつけて、ぼくも登れるようにしました。ほかにもテント台を作り、外仕事をあれこれしました。
 ところが昨日、診てもらったら腰椎が痛んでる。太腿の痛みは、草刈りした筋肉痛ではありませんでした。なんとか軽いほうに考えていましたが、ちがいました。
 このままでは外を歩くことができません。元気だったのに急にこんなことになって、まだこころがついていけません。
 老人のみなさま、「動ける」ってほんとに大事ですねえ。足腰サプリメントがいっぱい宣伝され、売れているのが、身にしみてわかります。あんまり効かんようだけど。
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