古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

大豆/黒豆/の苗床ができました。

2021年06月01日 18時48分08秒 | 古希からの田舎暮らし

 昨日イチゴの苗を全部抜いて片づけ、残った根を耕してとりました。今日は石灰を入れて畝をととのえました。根粒バクテリアの活性化に石灰がいります。一週間後に大豆と黒豆を播きます。今年も「苗立て」をしてから「本植え」します。
 豆を播いて、芽を出すと、その豆を鳩が食ってしまいます。大豆畑トラストをやっていたとき、鳩に芽を食われて大豆を播きなおしたことがあります。ネットハウスなら完全シャットアウトです。

 昨日書いた「プリントづくり」に関連したことを書きます。
 ぼくが西宮の中学に勤めたのは昭和35年でした。その頃は「塾」はほとんどありませんでした。「あいつ学校の授業ちゃんと聞いとらへんで『勉強屋』に行っとる」という言い方を、子どもたちはしていました。〈勉強屋〉というのはいまの〈塾〉です。ふつうの子は学校の授業で充分。サボったり遅れたりする子が『勉強屋』で教えてもらう、というのです。子どもたちは子どもの時間をもっていました。
 中学校の先生は、一生懸命に教えて「勉強屋に行かんでも授業をしっかり受けたらええ」。中学校の教師はそんな気概をもつ。特に英語・数学なんかは。ぼくの気持ちでした。
 しかし、塾はだんだん盛んになりました。それでもぼくは「〈ためプリ〉をやればテスト勉強は十分だ」と定期テストの出題をしました。「授業をちゃんと受ければ塾に行かんでもええ」。そう言い切る気概。おわりまでぼくのテーマだった気がします。
 
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草刈り(ゴミ・ステーション)は85歳まで

2021年06月01日 02時24分55秒 | 古希からの田舎暮らし
 今年の10月で〈満84歳〉になります。いまのところ足腰は動きます。バッテリー式の草刈り機にしたので、ボランティアの〈ゴミ・ステーション草刈り〉もできます。しかしどこかで区切りをつける。そういう〈美学〉で生きてきました。「まだできるかなと思う」けれど区切ります。
 その〈とき〉を85歳とします。来年の10月でやめます。
 昨日は前日に刈った草を燃やしに行きました。

 そして「〈区切りをつけよう〉という思いがこころにうかびました」。
「ぼくは定年退職(60歳)しました」と言うことにしていますが、実は59歳で退職しました。定年までもう一年勤める気でいたのですが、58歳の夏休みまえに「来年の3月でやめよう」という思いが〈こころに浮かんだ〉のです。
 念願だった田舎の小さい中学校に勤め、2年生の学級を担任して、英語の授業をたのしくやって、給食をおいしく食べて、篠山町の田舎アパート暮らしをたのしんで、「もう一年、担任した生徒たちを卒業させて区切りをつけよう」という気でいたのですが、夏休みまえに「来年の3月でやめよう」という思いがこころにおこり、それを実行しました。
 やめる間際には「もう一年あるのになぜ?」とよくきかれました。家の経済のことも言われました。ぼくは「親の看護があるし……」とごまかしました。
 ほんとうの理由は「力をふり絞って、最後まで頑張って、定年退職する」のを避けたのです。ぼくはプリントをつくって授業をよくしました。市販の問題集にも同じようなモノがあるのですが、それを使うと全然こころが入らない。自分でつくったプリントで授業をすると気持ちがこもる。小さいカットの絵を貼ったりして「英文タイプと手書き」で身近な英文を思いつくのが好きでした。
 中間テスト/期末テスト/の英語の試験範囲は、教科書の本文でいえば10ページもありません。そこから問題を出すのに、生徒は「どんなテスト勉強をすればいいか」よくわかりません。そこでぼくは「中間(期末)テストのまえに、出題者がつくる、ためになるプリント」というのをつくって、生徒にテスト勉強をしてもらいました。この4~5枚のプリントを生徒は通称「ためプリ」と呼んでいました。
 授業で練習したことを「ためプリ」で覚えるとそこから問題が出る。テスト勉強に身が入る生徒もいました。(全員が頑張るわけではありませんでしたけどね …… 大体世の中はそんなもんです)。2年生用/3年生用/の1学期の期末テストの「ためプリ」をつくっていた6月、「しんどさ」を感じたのです。
 たのしいはずのプリントづくりが「しんどい!」。「もう一年やるとこころがスリ切れる」。
 夏休み前に退職を申し出ました。
「ぜいたくだ」といわれそうですが、そんな選択をして生きてきました。



 
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