古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『ヒロシマの空白』を読んでます。

2022年09月21日 11時42分12秒 | 古希からの田舎暮らし
 ぼくは、昭和12年10月に生まれ、7歳の昭和20年8月に日本の敗戦。国民学校(小学校)2年生2学期がはじまると、学校で教科書に墨を塗りました。山陰の田舎には、敵の飛行機も味方の飛行機も飛んできませんでした。ホンモノの〈空襲警報〉も体験したことがありません。学校を卒業して勤めるようになってから、日本がやった戦争について本を読み、「ひどいことをした」/「ひどい目にあった」ことを知りました。
 日本の歴史の本を読み、兵士の戦争体験記を読み、軍隊上層部の犯罪的行為を告発する本を読み、戦争の被害体験記を読んできました。
そしていま84歳のおじいさんになって、図書館で借りた本を読みました。
 本は『ヒロシマの空白』……中沢家始末記……中沢啓治・著 1987年8月15日 日本図書センター発行 です。
 中沢啓治氏は漫画『はだしのゲン』で有名な漫画家です。彼は昭和14年年3月に生まれました。ぼくと一歳六か月ちがいます。彼は広島市に住んでいました。原爆の被害にあったときは、国民学校の一年生になっていました。
 原子爆弾が投下されてからの体験が、きちんと文章で書かれています。ぼくと同じくらいの年の子が、原爆投下後に体験したこと、見たこと、思ったこと、に引き込まれて読みました。
 漫画とはちがった臨場感に、本を伏せては読み、伏せては読み、しました。
 原子爆弾をつくった。原子爆弾を人間につかった。 人間のしたことに〈ことば〉がありません。
コメント
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